12月1日 The Work of the Social Ecologist 社会生態学
おはようございます。今日から12月。今年も残り31日ですね。1日1日を大切にしながら、よき一年となりますよう、そして、次に続く一月にしたいものです。今月も #ドラッカー #365の金言 で人生とマネジメントを深めていきたいと思います。
本日 #12月1日 のテーマは #The_Work_of_the_Social_Ecologist
#もしそれが意味のある変化であるならばいかなる機会をもたらすか 。
社会生態学とは何であり、何でなければならないか。第一に、すでに起こった変化で通念に合わないものは何か、あるいはパラダイム・チェンジは何かを問いつつ、社会とコミュニティを観察することである。第二に、その変化が本物の変化であることを示す証拠があるかを問うことである。第三に、もしそれが意味のある変化であるならば、いかなる機会をもたらすかを問うことである。
一つの例が、主たる資源としての知識の登場だった。何か重大なことが起こっていることを知らせてくれたものが、第二次世界大戦後のアメリカの退役軍人援護法だった。それは退役軍人に大学の奨学金を与えた。結果は大勢の退役軍人が奨学金をもうらという、まったく前例のないものだった。
そこで私は、その変化は、社会の期待、価値観、構造、雇用にどのような影響を与えるかを自らに問うた。ひとたびこの問いを投げかけるや、人類史上はじめて、知識が資源としての地位を占めるにいたったことが明らかになった。1940年代後半のことだった。われわれが大変革の入り口にあることは明らかだった。
その10年後つまり1950年代の半ばには、誰もが知識社会について、あるいは経済活動の新たな中心的存在としての知識労働について、さらには成長していくべき労働力としての知識労働者について論じるようになっていた。(『すでに起こった未来』終章 ある社会生態学者の回想 317ページより)
ACTION POINT
すでに起こった変化で通念に合わないものを探してください。
それらの変化を事業上の機会として利用することを考えてください。
『すでに起こった未来』の原題は The Ecological Vision ~ Reflections on the American Condition (「エコロジー・ビジョン(生態学的洞察力)」〜アメリカの現状を振り返る考察)とでも訳せるのでしょうか。
ここでドラッカー教授は、「すでに起こった変化」を見つける方法と、「この変化は、社会の期待・価値観・構造・雇用に対して、どのような影響を与えるか」と自身に問うことによって、見えるものがある。そして、その変化を認め、知識の獲得だけでなく、正しい行動である、と説いています。
さて、今般の中国を発生源とする世界的な感染症流行とそれに伴う「自粛」という名の下に行われてきた社会的な行動制限(要請)が、大きく私たちの暮らし、働き方、仕事、生活、資源(不足)確保などに影響を及ぼしました。
今回、この現象で、利用増のものと利用減となったものが生まれました。例えば、酒飲を伴う会席、葬式、結婚式、旅行、繁華街などは利用減。
一方で、自宅ワーク用の通信機器、リフォーム、自家用車、自転車、テイクアウト食、郊外店、調理器具、キャンプ用品、EC通販、宅配便、Uberイートなどの利用は増え、いつの間にか、「ギグワーク」「非正規雇用」が増えました。
このように、増えたもの、減ったもの、を比較して、「この変化が如何なる機会をもたらすか」と問い、行動していきたいですね。
今月もお元気で。やっていきましょう。