9月27日 The Ultimate Control of Organizations 組織の価値観と人事
9月27日 金曜日となりました。今日の #ドラッカー365の金言 テキストも『 #マネジメント 』 39章 #管理手段と管理と経営 組織の究極的な管理(手段) 1974年版では下巻 213~214ページより
今日の金言:
#いかに賞され罰せられるかによって人は左右される 。
今日のテーマ:
#The_Ultimate_Control_of_Organizations
#組織の価値観と人事
今日のACTION POINT:
#昇格人事の手続きを含め組織の賞罰のシステムを書き出してください 。
#成果が昇進と昇給に結びつくようにしてください 。
人は弱いものです。どれだけ志が高かろうと、他人を動かすには、資金が必要です。っていうか、資金ないなら多くの人を動かすことは困難です。
“I have a dream “ と語り、黒人の公民権運動を指導したキング師も、理念を高らかに謳ったわけですが、運動としては、多くのボランティアスタッフだけでなく、少なからずの反対論者、慈善家からの資金援助を得ていたと思われます。
https://americancenterjapan.com/wp/wp-content/uploads/2015/11/wwwf-pub-freeatlast.pdf
NPOや政党活動、学校といっても、寄附金なしに運営することができなくなっております。
そして、企業もまた、もちろん成果を上げる組織として、他の組織同様、賞罰システムを持ち、活動しています。
長年、日本企業は年功序列を維持してきましたが、それだけでなく成果と連動させた褒賞制度を採用したハイブリッド型の給与体系になっている組織がほとんどでしょう。
問題は、単に売上や収益に貢献したら報奨金、みたいなものであることが多いこと。報奨金で営業マンが動くインセンティブを作ると、売上第一主義となり、その結果、社内の同僚の仕事を無視した契約を結んだり、売上のために無理難題を社内に持ち込んだりするだけでなく、最悪、ビッグモーター社のように、違法行為に手を染めることにまで及ぶことがわかっています。
理念を実現するために社訓と褒賞制度を連携させているシステムで動かしている優れた企業もあります。創業者が掲げた理念の実現のために、社訓を作り、その社訓に従って活動することで、昇級昇格が実現する、というところまで作り込んでいます。この企業のシステムは、人間中心でありながらも、善なる方向=儲かるだけでなく善を為す企業であること、というビジョンが末端社員まで浸透しており、また、チェック機能もしっかりしているため、不正行為が起こることなく経営がなされています。
そのような「ありかた」を備えている日本企業は、少なくないと思います。厳しい時代です。だからこそ、収益が簡単に上がるような甘い話に乗っかりたくなるものです。社員を、企業を律するのは、法律だけではありません。いい組織が増えていくことを期待しています。今日もお読みくださり、ありがとうございました。やっていきましょう。