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4月22日 A Good Judge of People? 人の見分け方

おはようございます。今日も #ドラッカー #365の金言  からスタートしていきましょう。
本日 #4月22日  
テーマは、
#A_Good_Judge_of_People ?
#人の見分け方

そして、今日の金言は、、、


#人事には#優れた人事と間違った人事があるだけである


 GMのスローンは、「私には人を見分ける力があると思われるかもしれないが、そのような者がいるわけはない。しかし、人を見分ける力はなくとも、人事の誤りを少なくすることはできる」といっていた。
 GMの役員会でも、人事でもめるのは常だった。ところがあるとき、全員が、これまであらゆる危機と問題を切り抜けてきたある候補を支持した。するとスローンは、「スミス君の実績は大したものに見える。しかし、そもそも彼は、どうしていつも問題に引きずりこまれるのか」と聞いた。スミス氏を支持する声は消えた。
 逆にあるとき、スローンが「ジョージ君のできないことばかり取りあげているようだ。彼がしたことの結果はどうなったのか。彼が得意なのは何か」と聞いた。そこで説明を受けたスローンは、「切れるわけでも冴えているわけでもない。しかし実績はあげているようだ」といった。その後このジョージ氏が、ある大事業部の事業部長として難局を乗り切ったのだった。

『傍観者の時代』 1979年版 専門経営者アルフレッド・スローン 433~434ページ

ACTION POINT
#人事で後悔しないようにしてください

昨日紹介した文章は風間禎三郎氏の訳である。
今日のテキスト訳は、上田氏。

上田氏は、上記の

「人を見分ける力はなくとも、人事の誤りを少なくすることはできる」

の文章から「誠実であれば」という文言を知ってか知らずか訳から外している。

上田氏は、1974年に発行された『マネジメント』におけるIntegrity を、2001年刊行のエッセンシャル版では、「誠実」ではなく「真摯」と訳したことでドラッカーを日本のビジネス作家のど真ん中にブランディングし、著書シリーズを大ヒットさせた天才です。(安富歩『ドラッカーと論語』より)

しかし、上記書で安冨氏が指摘するように、バブル崩壊後の30年間で、日本の成長エンジンでもあった「仕事に真摯であれば、人格は誠実でなくとも良い」とした時代は終わりました。(同書、240ページ)。

ここ数年のブラック企業問題や働き方改革、SGD‘s、LDGB、いじめ・人権侵害に対する世間の変化を見ると、ようやく、このスローン氏の「誠実さ」を言葉通りに日本の職場でも普通に受け入れられる時代になってきたように感じます。

個人よりも立場や肩書きを重視する立場主義社会、立場主義組織で、立場のためには個人に我慢を強いるばかりだった日本社会も、何を大切にすべきか、を考え直さなければ、この長期の右肩下がりを止めることはできない、新しい価値観を持ち込むべきだ、と言う意識の変化が起こっています。

「誠実さ」について、あらためて考え直す機会かもしれません。今日を変えていこう。愛を込めて。


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