11月18日 Hierarchy and Equality 階層と平等
兵庫県知事選は、マスコミ・県議・22市長ら圧倒的な反斎藤元彦前知事という中、投票率55%超え、齋藤前知事の勝利という劇的な結果となった18日月曜日の朝です。今週もはじまりました。
指示・命令・通達で県民を動かしてきた側は、民意に従うべき立場となりました。県民はじめ県庁職員らの声に耳を傾ける、齋藤知事のマネジメントに期待したいと思います。
さて、今日の #ドラッカー365の金言 テキストは、『 #企業とは何か 』第9章 働く者の位置付けと役割 2、いかに機会の平等を与えるか 2005年版 165〜166ページのところか?
『 #明日を支配するもの 』第1章 マネジメントの常識が変わる 3、第三の間違い〜人のマネジメントには唯一の正しい方法がある 1999年版 19〜24ページ。『 #イノベーターの条件 』(未入手のため引用箇所不明)から、とのこと。
今日のテキストは機会平等と結果平等を混乱して不平等を叫ぶリベラル者への批判のようにも感じられます。
野球選手のようにOPSやWARといった指標がないためか、そして、評価があからさまになることを好まない社風があるわけです。とはいえ、できる社員とできない社員がいることは確かで、成果の順番をつければつけられるけれど、でも、指標に現れない、良い雰囲気や良きチームメンバーである人は少なからず居て、彼らが居るからこそ、全体のパフォーマンスがほんわかしつつ、そして、良き結果が生まれる、なんてことも起こるわけです。
数年前から「ゆるい組織」「ゆるい人」の良さを訴えている自分としては、ビッグチャンスをものにする大谷、ベッツ、フリーマンのようなスーパースターな社員ばかりいても空中分解になりかねないところ、テオ外野手、キケ内野手、ベテランのバーンズ捕手、キアマイアー外野手らが緩衝剤のような働きをするおかげで、チームケミストリーが生まれ、誰もが気持ちよく働ける職場の空気を保てたからこそLAドジャースは強さを発揮でき、ワールドチャンピオンという成果に結び付いたんだろうと推察する次第です。
個性の強い社員ばかりのチームはギクシャクしがちです。特に、異動の多い職場で、不慣れな社員を育てながら結果を出さなくてはならない職場ですと、教える、というプロセスが入るため、一時的にチームの成果が落ちる期間が生まれます。その期間を乗り越えられると、チーム力が上がるので、以降は心配することはないのですが、チーム内での育成・教育のプロセスを良好に進めていくためにも、一時的にでもスローダウンさせて、ゆるい空気感のあるチームにすることも良かったように感じています。
中小企業では、社員を簡単にクビにして、というわけにはいきません。たとえ鳴り物入りのビッグルーキーに機会を与えた上でも結果が出ない場合は、向いていない、と早めに結論を出すよりは、丁寧にプロセスを辿って、なぜ結果に結び付かなかったのかを探り、改善へと努力するよう勧めることが多いと思います。
やりがいを感じながら、幸せを感じながら仕事に取り組んだ結果、嬉しい結果が生まれるようです。今週も幸せを感じながらやっていこうと思います。