活路はどこにある? 11月19日 Characteristics of Organizations 組織の目的
おはようございます。
11月19日火曜日の朝7時となりました。
今日の #ドラッカー365の金言 テキストは、バブル経済崩壊後の 1993年に「大転換時代に突入した!」と、21世紀の組織と人の課題について記された著書、『 #ポスト資本主義社会 』 の2章 組織社会 組織の特性 1993年版 105〜108ページ より。
今日のドラッカーは、組織はシンプルに1つの目的に集中して向かうからこそ成果を上げられる、という提言です。
逆にいえば、「組織が様々な目的を追求すると、成果が上がらない」ということです。
ある多品種食品を製造するメーカーさんがあります。彼らは、元々調味料製造メーカーでしたが、複数の食材を製造販売するうちに、多くの製造ラインアップを抱える大メーカーへと成長しています。
しかしながら、百花繚乱的に製品ラインナップが並ぶだけで、ブランドとしての統一性がないため、販売先である流通卸、小売に対して価格優位性などの支配力が強くありませんでした。また、製品ごとに事業部制となっているため、それぞれの製品をまたがる施策を打つことができず、企業ブランドの傘の下に、それぞれの製品が配置される、といった統一的なマーケティング活動はほとんどなされて来ませんでした。それでも、個々の製品は競争力があったために、そこそこの市場シェアを確保することには成功していました。
ところが、最近、状況が変わりました。流通大手各社がプライベートブランドを開始。下請けになるか、それとも、今まで通り自社製品を卸すか、選択を迫られます。プライベートブランド供給元となると、売価と利益を削られ、利益は大幅にダウンの厳しい条件での取引を呑まされることに。断れば、流通の棚もかねない。どちらを選んでも茨の道。しかも、この延長線上には、じわじわと利益率の低下しか待っていません。
同社の販売担当役員は、これまでの優位性が発揮しにくい立場へと追いやられる、と危機感を抱えておられます。
あなたが、この会社の販売戦略を考える立場でしたら、どのようなアプローチが有効だと考えられますでしょうか?
ちょっと考えてみてください。
状況によって様々な答えに辿り着くことと思います。このような質問には、答えが1つだけではありません。中期的には、広がりすぎた製品ラインナップを見直し、ブランドを再構成し、製品ごとの事業部制の見直すことも必要になってくることでしょう。
このような難問を一人で考え込んでしまうことなく、やっていこう、というのが当社のアプローチですが、それはまた別のお話で。
それでは、今日もお元気で。いってらっしゃい!