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ボスと喧嘩しても損なだけ。 9月16日 Managing the Boss 上司のマネジメント

9月16日 月曜日。3連休最終日です。今日の #ドラッカー365の金言 テクストは、『 #経営者の条件 』 初版1966年と、今から60年近く前に出版されたクラッシックな1冊です。この第4章 #強みを生かす  の第2項 #上長にはどのように対処すべきか 173~178ページより。


今日のテーマ: 
#Managing_the_Boss
#上司のマネジメント

今日の金言:
#昇進を重ねる有能な上司ほどありがたい存在はない

今日のACTION POINT:
#あなたが役に立っていること
#邪魔になっていることを聞いてください

日本企業の昇進システムと米国のそれとは異なるわけですが、自民党総裁選の推薦議員の付き方を見ていると、昭和の「ザ・組織」を見るようで、担ぎ上げた親分が当選すれば、担いだ議員は論功報奨で大臣が、スタッフまで給与アップ、一方で、落選すれば冷飯に、という厳しさ。

でも、これは何も目新しいとか厳しいとかではありません。

90年代に広告代理店に在籍していたことがあります。この時代、クライアント先でのコンペで仕事した経験があります。代理店は、既存クライアントのケアもしますが、新規獲得「ピッチ」もあります。扱い高を増やすことが広告代理店営業のサクセスなので、空いた時間にピッチを行い、業務を拡大させていかないと評価されません。そして、このピッチ、実は過酷です。成功か不成功かで、雇用が残るかなくなるか、と言う厳しさなのですから。

小泉進次郎氏が訴える「解雇規制緩和」なんて関係ありません。

仕事が取れれば雇用は確保されるが、仕事がとれなきゃ職もなくなるって言うのが昭和の広告代理店と下請けも合わせたチームの現実です。

そう言うわけで、ピッチに勝つために、上司にも協力してもらう必要があります。そのためには、上司のスケジュールを把握し、上司に協力してもらいやすい環境を整える必要がありました。当時の上司は非常に優れた方で、しかも、業界にも顔が広いため、プレゼンに同席されるだけで、空気が変わります。

優れた上司に支援されやすい環境を準備し、プレゼンに同席してもらう。それが、当時、私が心がけていた上司のマネジメントでした。

ドラッカーが

効果的な経営者は彼自身の上長の強みを真に生かそうと努力をする

同書、173ページ

と記して、上長の強みを真に生かす、ことが部下の務めであり、それが成果が上がる方法であるといいます。

多くの人が勘違いしているかもしれませんが、

部下と言うものは、無能な上司を倒して、彼らを乗り越えて、地位と名声を獲得するわけではない。彼らの上長が昇進思案ければ、彼らもまた、その上長のために行く手を塞がれてしまうものである。そして、上長が無能なためか、あるいは失敗のために交代されられるような場合には、その後を継ぐものは、次席の有能な後進者であることはまれで、大抵の場合、後継者は、外部から移入され、そして、彼は自分自身の息のかかった有能な後進者たちを連れてくるのである。これと逆に、出世の早い上長ほど、その部下にとっては出世の助けとなるものだといって良い。

同書、174ページ

部下のあなたが、上司の昇進の助けとして働けないと、あなた自身の昇進はない、というのが古くから現在に至るまで続いている多くの組織の考え方なのです。

つまりは、あなた自身が昇進・昇給を実現するには、上司に反発しても意味はない。上司の昇進を手伝うしかないのですよ。

ザ・昭和な組織でもある自民党総裁選も、候補者だけでなく、それぞれを推薦している推薦議員の方々にも目を配ってみて、彼らの動きも見ると面白いかもしれない。A候補者が勝たないと、A候補者を推薦している議員も上がり目が無くなってしまうからみんな必死です。誰も冷飯食いにはなりたくありません。

総理は無理でも1度は大臣くらいやりたい、というのが、本音なのですから。

現総理の岸田文雄氏は、「総理になってやりたいことは人事」と公言していました。人事を握れば、組織を支配できる、という信念があったからでしょう。国民よりも党内人事。そして、G7+EUの「擬似世界政府」における己の立ち位置の確立、それが岸田首相が本当にやりたいことだったのでしょう。

国民が嫌がっていて実害すら生じている移民の問題に彼は対処するどころか黙殺し、むしろ、どんどん流入させろ、という立場を黙認しているのは、G7+EUの「擬似世界政府」や米政府に己の立ち位置を考えているから、なのかもしれません。

ということで、岸田文雄氏はじめ、誰もが昇進出世に向けてエネルギーを注いでいます。今週もがんばろー🇯🇵


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