2021年すでに起こった未来を見つけるには?
ビジネスに直結するドラッカー博士の提言で重要なものの1つが「すでに起こった未来は体系的に見つけることができる」というもの。
ドラッカーは、「すでに起こった未来は、体系的に見つけることができる」と言い、調べるべき領域は五つあるという。 第1に調べるべき領域が、人口構造である。「人口の変化は、労働力、市場、社会、経済にとって最も基本となる動きである。すでに起こった人口の変化は逆転しない。しかも、その変化は速くその影響を現す」。 こうしてドラッカーは、早くも1964年に、余暇市場の出現を指摘していた。 第2が知識の領域である。企業は、その卓越性の基盤とすべき知識の領域においてこそ、違うものにならなければならないからである。影響がまだ現れていない知識の変化を見つけなければならない。 第3の領域は、当然のことながら、他の産業、他の国、他の市場である。これらのものに目を配り、「われわれの産業、国、市場を変えることは起こっていないかを考えなければならない」。 日本のある大手電機メーカーは、日本の農家はまだテレビは買えないと考えた。ところが、当時まだ中堅だったあるメーカーは、他の先進国では、豊かでもない農家がテレビを買っていることを知った。農家への販売キャンペーンは大成功した。 第4の領域は産業構造の変化である。ドラッカーは、産業構造を見ていかなければならないと言う。同じく64年、ドラッカーは素材革命の発生を指摘した。そこから、多様な産業が大きく変化を始めた。 第5の領域が、それぞれの組織の内部の変化である。そこにも、すでに起こった未来がある。基本的な大変化であって、まだ影響の現れていない事象を見つけることができる。「すでに起こった未来は機会である。潜在的な機会である。一つの傾向における変化ではなく、傾向の変化そのものである。パターンにおける変化ではなく、パターンそのものの断絶である」(『創造する経営者』)
「すでに起こった未来は、体系的に見つけることができる」(『創造する経営者』)
諸行無常がこの世の常とはいえ、「すでに起こった未来」を見つけられる洞察力は、これまで以上に重要な資質と思います。
人生ぇで大事なことはタイミングにC調に無責任♪(「無責任一代男」植木等)の言葉通り、人生タイミング。そして、ビッグウェーブに乗るタイミングが来たぞ、と見抜く洞察力とその波に乗っていく行動力こそ成功の秘訣と自分は思っているからです。
自分ごとで恐縮ですが、航空会社関連商社に就職した9年間で、航空会社の販促・プロモーションを担当し、ダイレクト・レスポンス・マーケティングを体験、
さらには、金融関連企業に出向して設備投資計画と会計処理を実務で覚え、出向後は航空機用の大型機材販売というB-to-B営業を担当。
それからは、カスタマーサービスの最前線コールセンター事業も担当し、ご贔屓様がクレーマーに変化する心理を知り、そして、クレーマーからまたご贔屓様へ戻すという電話傾聴の技を磨き退職。
97年にはマーケティング企業へ転職し、本格的にマーケティングでクライアント企業の売上アップに貢献する活動を支援、99年のネットバブル期に「これからはインターネット時代到来」を先読みし独立、ダイアログジャパンを起業。
インターネットで成功する販売方法、インターネット・マーケティングをいち早く身につけて1000社以上の中小企業に伝授。インターネットの流行=「すでに起こった未来」から、平成の起業ブームを予見。2003年、「図解 成功ノート」を神田昌典氏らとの共著出版すると、30万部以上も販売され、2003年ビジネス書年間ベストセラーに。
ブログ、SNS、YouTubeと時代を先取りする形で、マーケティング支援を行ない、社会的にも大きく貢献することができました。
インターネットの勃興→起業ブーム、という「すでに起こった未来」が予見できたからこそ、ベストセラーとなったわけです。その後の足跡はまた別の機会に。
さて、2020年コロナショックの1年は終わりました。ですが、このショックな中でも、それぞれの業界で、「すでに起こった未来」は芽吹いていると思います。うまく見つけてピンチをチャンスに変えて欲しいと思います。今年もやっていきましょう。
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