4月15日 People Decisions 百発百中の人事
おはようございます。今日も #ドラッカー #365の金言 からスタートしていきましょう。
本日 #4月15日 のテーマは、
そして、今日の金言は・・・
#人を見分けることは 限りある身の人間に与えられた力ではない。
人事は、究極にして、おそらくは唯一の管理手段である。組織の成果を左右するのは人である。組織は自らの人材を超えて仕事をすることはできない。人的資源から引き出せるものによって、組織の成果が決定する。それは、誰を採用し、誰を解雇し、誰を異動させ、誰を昇進させるかという人事によって決まる。それら人事の質が、組織が真剣にマネジメントさせるか、掲げる使命、価値、目的が、PRではなく本物で意味のあるものであるかを決める。
人を見分ける力に自信のある人ほど間違った人事を行なう。人を見分けるなどは、限りある身の人間に与えられた力ではない。
百発百中に近い人事を行う人は単純な前提に従っている。人を見分ける力などありえようはずがないとの前提である。彼らは人物診断のプロセスを忠実に踏んでいく。
医療教育者は、優れた診断力をもつ者こそが問題だという。自分の目に頼ることなく、診断という忍耐を要するプロセスを踏むことを身につける必要がある。さもなければ患者を殺す。人事も同じである。自らの知識や眼力に頼ることなく、退屈なプロセスを実直に踏んでいくことを学ばなければならない。(『非営利組織の経営』)
ACTION POINT
本日のテキストは、『非営利組織の経営』第Ⅳ部 ボランティアと理事会>第1章 人事と組織>人事の原則(162〜163ページ)より引用されています。
人を見分ける力に自信のある人ほど間違った人事を行なう。人を見分けるなどは、限りある身の人間に与えられた力ではない。
百発百中に近い人事を行う人は単純な前提に従っている。人を見分ける力などありえようはずがないとの前提である。彼らは人物診断のプロセスを忠実に踏んでいく。
ドラッカーすら人を見分けることは限りある身の人間に与えられた力ではない、と述べている。
だからこそ、人物診断のプロセスを忠実に進んで選別すること。では、人物診断のプロセスとは?
同書163ページ以降に記してあるので、ご興味の方は読んでほしい。
さて、同書の「6ステップ」では、正しい、と思われた候補者を選んで3ヶ月後にその人事が本当に正しかったのかが判明するという。つまり、人物診断プロセスの結果がわかるまで選定後3ヶ月はかかる、ということなんですね。
社員の選定には時間がかかるものです。ネッツトヨタ南国さんなど中小企業でも丁寧に時間をかけて面接し、採用に時間をかけることで有名な企業は離職率も低く、また、優秀な社員が育っています。人事はインスタントにはできるものではありません。一方で、仕事だけこなしてくれればいい、という仕事、最近では多くの企業がそうなりつつあります。特にSEなど専門職はとにかく人数集めて、という姿勢のところは外注が中心です。外注と言っても、人集めてピンハネするみたいな仕事なんでしょう。短期の契約しかない派遣社員には「やりがい」など感じようがありません。
すでに兆候は出ています。組織>人、だったものが、組織<人 となりつつあります。この変化が顕在化する前に、あなたの組織は変われるでしょうか。今日を変えていこう。愛を込めて。
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