7月22日 社会的機関の使命
おはようございます。
#ドラッカー #365の金言 #7月22日 #社会的機関の使命
このNoteは、「ドラッカー365の金言」に記された1日1テーマに対して、自分の感想や想い、そして、私自身の実践について書いたNOTEです。本文そのものを全て引用することはありませんので、ドラッカー博士の論文をお読みになりたい方はぜひ本書をご購入されることをお勧めします。
“汝の時間を知れ“ ドラッカー
上記は本書の扉の次のページに記されていたメッセージです。これは「時間は無限ではないから集中せよ」という意味かも知れません。ドラッカーの65年以上にわたる著作集を読み続けるほどの時間がない方のために、本書がある、という意味かも知れませんね。
編者のマチャレロ教授は
“最後にACTION POINTとして取るべき行動を示唆した。ここでお願いしたいことは、読者ご自身が「すでに起こった未来」を探すことである。新たなトレンドを見出したならば、ドラッカー学校の伝統に従い、自ら行動していただきたい。“
と記して、本書を実践する書、として欲しいと述べています。
著作権等の関係から、日々のドラッカー論文(つまり、本書の本文)を全文引用することはしませんので、ご関心の方はぜひお手元にお持ちになることをお勧めします。
今日のACTION POINT
#あなたが関わりを持つNPOが使命としているものを書き出してください 。 #それらは実現可能でしょうか 。 #それとも具体性のない願望でしょうか 。 #後者であるならば実現性のある具体的な目標に代えてください
今日の提言は、「イノベーションと企業家精神」14章の第2節、企業家的政策(310〜311ページ)部分からの抜粋です。
公的サービス機関のイノベーションを可能にするために必要な企業家的経営管理方法として4つの原則をドラッカーは示しました。
その4原則とは、
1)明確な使命
2)現実的な目標
3)目標が達成できないということは、その目標が間違っているか、少なくとも定義が間違っていることを示していると考えるべき
4)公的サービス期間は、その政策や実践の中に、イノベーションの機会を絶えず追求するという姿勢を組み込む必要がある。
陸軍、英国陸軍、全米科学振興協会、ある西海岸の病院、ガールスカウト、米カトリック教会、などが、これら4つの原則に従って、公的セクターでのイノベーションを実現してきたという。
イノベーションが必要なのは、民間セクターだけでなく、公的セクターでも必要とドラッカー氏。
これまで「進歩」とは、組織の大規模化を意味していた。そのため、あらゆる分野で見られた大組織志向の風潮があった。その結果、目的なき組織の肥大化が起こり、その弊害の方が大きくなった。しかし、本来イノベーションは、規模ではなく質的な改善によって、雇用を創出し、経済の発展、社会をよくすることに貢献するものである。
例えば、マクドナルドは、それまでのパパママストア的な事業に、初めて経営管理を適用して、ハンバーガーの価値を、これまでの「料理」という概念から、品質と同質性、サービスの速さ、清潔さ、親しみやすさである、として、これらについて基準を定め、従業員を訓練し、給与システムを変え、設備を整えた。
マクドナルドは、何も発明してはいない。昔からどこででも売られているものである。しかし、マクドナルドは、消費者にとっての価値について分析し、製品を標準化し、工程と設備を再設計し、個々の作業の分析結果に基づいて従業員を訓練し、仕事の標準を定めることによって、すなわち、経営管理の概念と手法を適用することによって、使用する資源から上がる収益を大幅に引き上げた。これが企業家精神というものである。(「イノベーションと起業家精神」34ページより)
何も、ハイテク技術だけが「イノベーション」というわけではない。どの業界でも、そして、公的セクターでも、イノベーションは起こせるし、実践できるという。今日もやっていきましょう。
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