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1月4日 Organizational Inertia 組織の惰性
仕事始めですね。おはようございます。今年の目標は何ですか?達成に向けて今日も #ドラッカー #365の金言 から歩んでいきましょう。
本日 #1月4日 のテーマは、
#あらゆる組織が活動の評価尺度を必要とする 。
再設計や修正なしに、長期にわたって成果をあげる活動はありえない。あらゆる活動が陳腐化する。この事実を無視するのが政府である。何も止められないことが政府の最大の病であり、かつその原因である。病院や大学も、昨日を捨てることについては政府より若干ましなだけである。
企業の人たちも、官僚と同じように昨日に愛着をもつ。失敗すれば努力を倍加する。しかし、幸い、企業は好きにしているわけにはいかない。市場という冷徹な規律のもとにある。客観的な尺度としての収益性がある。意に染まなくとも、成功しえないもの、非生産的なものは捨てざるをえない。この経済性が、政府、病院、軍にとっては制約要因にすぎない。
あらゆる組織が変化しなければならない。したがって企業以外の組織は、企業にとっての市場と収益性に相当する規律と尺度を必要とする。それぞれの組織がそれぞれの尺度を必要とする。(『断絶の時代』)
ACTION POINT
#あなたが参加しているNPO (非営利組織)に活動の評価尺度をもたせてください。
今日の提言は、手元にある1969年 林雄二郎訳版の『断絶の時代』では、 9 組織のマネジメント 組織体を動かすもの 253〜254ページに記されています。
ポイントは、民間企業には、「客観的な尺度としての収益性がある。」が、政府、病院、軍は、たとえ収益性が悪くとも、その事業を止めることができず、過去を問い直すことをせず、権限拡大のため、人員や予算を拡大膨張し続ける性質を持つ、ということ。
民間企業に比べ、政府・軍・病院などは、目的意識を持ち、体系的に非生産的なものや陳腐化したものを廃する能力に欠け、変化の能力、変化を先駆けるイノベーション能力が不足している、とドラッカーは評する。
民間企業においても、低成長でリスクを取らない行動規範をとる「民僚(民間企業で官僚のようなビヘイビアを取る人)」のような人材が組織の中核に増えているように感じています。確かに現在は先が見えない、難しい時代です。しかし、前例主義、官僚主義に陥れば、組織は停滞します。
目的意識を持ち、体系的に非生産的なものや陳腐化したものを廃すること。イノベーションを生み出すこと、それらを正当に評価する組織は、どんな状況においても、強靭です。
今日を変えていこう。愛を込めて。
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