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4月23日 最も重要な昇進

おはようございます。

昨日の続きです。

#ドラッカー #365の金言 #4月23日 #最も重要な昇進    #最も重要な昇進とはトップマネジメントが選ばれる母集団への昇進である

このNoteは、「ドラッカー365の金言」に記された1日1テーマに対して、自分の感想や想い、そして、私自身の実践について書いたNOTEです。本文そのものを全て引用することはありませんので、ドラッカー博士の論文をお読みになりたい方はぜひ本書をご購入されることをお勧めします。

https://amzn.to/3sucDVe

“汝の時間を知れ“ ドラッカー

上記は本書の扉の次のページに記されていたメッセージです。これは「時間は無限ではないから集中せよ」という意味かも知れません。ドラッカーの65年以上にわたる著作集を読み続けるほどの時間がない方のために、本書がある、という意味かも知れませんね。

編者のマチャレロ教授は

“最後にACTION POINTとして取るべき行動を示唆した。ここでお願いしたいことは、読者ご自身が「すでに起こった未来」を探すことである。新たなトレンドを見出したならば、ドラッカー学校の伝統に従い、自ら行動していただきたい。“

と記して、本書を実践する書、として欲しいと述べています。

著作権等の関係から、日々のドラッカー論文(つまり、本書の本文)を全文引用することはしませんので、ご関心の方はぜひお手元にお持ちになることをお勧めします。


今日のテーマ:最も重要な昇進


今日のアクションポイント: #重要な昇進については組織の価値観を重視するようあなたの影響力を行使してください

ビジネスマンのビジネスマン人生において最も重要なイベントといえば、「昇進」である。現在はフラットな組織が持て囃されているが、まだまだ多くの人たちの中には、人は誰かと競い合うことによって能力開発が進む、と信じられていて、フラットな組織、というと、おてて繋いでみんなでゴールする、幼稚園の運動会、みたいなのをイメージされる方も少なくないでしょう。

実際、昇進、というイベントがなければ社内競争は発生しないわけで、昇進ということ自体なくしてしまえ、という考え方もわからないわけではない。

ただし、昇進、昇格、昇給、高評価、というイベントを使って、どの企業も組織が社員に求める人材のあり方や考え方、を浸透させている。

例えば、挨拶重視する企業は、業績関係なく毎朝挨拶する人を表彰することによって、「当社は挨拶を重視する企業である」という経営側からのメッセージを社内に浸透させているし、「笑顔が大事」という企業は、笑顔の素敵な人に報奨金を出すことで、最初は無理矢理でも、慣れてくればいつでも「笑顔で応対する」という社風を作り出すのに成功している。

つまり、昇格や褒賞によって、社風を築き、企業内に浸透させ、社風化させる、というわけである。



今日の一節は、「創造する経営者」(1964年 野田一夫訳 版)の最終章「成果達成中心を企業内に浸透させる」という章の「従業員、その職務と精神」から抜き出されている。(328〜329頁)

成果達成中心を企業内に浸透させるためには、

起業家的な成果達成計画を実現して成果を上げるには、効率的な経営をしなければならない。

すなわち、次の3つ、

計画を、誰かが責任を負っている作業にまで具体化しなければならない
計画を、仕事の運び方にまで根を下ろすようにしなければならない
成果達成中心を、従業員の職務、組織の精神にまで浸透させなければならない

を実現すること。

今どき、「成果達成中心」というのはどうなんだ、というご意見もあろうと思う。「創造する経営者」が書かれたのは1964年。高度経済成長期真っ只中であるから、成果達成が困難、ということはまず無かった時代。ところが、令和の現在のような不況と低成長、さらにコロナ禍という状況では計画を立てても成果達成は困難になるばかり。行政から責任転嫁のように「緊急事態宣言」や「まん防」を乱発されては計画達成も何もありゃしない。未達でも当然だ、という気持ちにもなろう。

話がずれてしまいました。

さて、今日のテーマは、最も重要な昇進。己の昇格、という点でいえば、トップマネジメントに就くには、「トップマネジメント職位の下の母集団内に「いる」こと」が決定的に大事である、ということ。

なんだけど、昇格昇進がマネジメントから社員へのメッセージ、企業精神の浸透、という点でいえば、彼・彼女の昇格とは、社員にどのような行動規範を求めているか、ということであり、それを知ることなんじゃないかなって思います。己の昇格、という視点からだけでなく、組織体としてはどう進むから、どういう人材を昇格させたいのか、ちょっと引いて、俯瞰してみる、と、己の行動の仕方を見直すきっかけになるのではないかな、と感じます。

 したがって、およそ企業は成果達成に焦点を合わすべきであるとすれば、そうした決定的なまでに重要な職位の空席を補充する際に、会社の目的と成果に対する証明済の寄与能力、そしてまた経済的課題に対する証明済の能力、そしてまた、1つの職能ないし技術領いきでの専門家としてだけでなく、企業全体のためにも働く意欲、これらに対して報いなければならない。
 もちろん経済的課題に対する能力と意欲だけが、上級経営者にとっての唯一の必要条件であるとは決していえないし、多くの職位にとっては、例えば、効率的で、団結力がある人間の組織体を築き、指導する能力に比べれば、必要条件の最たるものでさえないのは確かである。だが、上級経営者にとっては、経済的成果達成から要求されているものを理解し、そして共感を覚えるのが、本質的に重要な必要条件になるのである。(「創造する経営者」330頁より)

「目に映る全てのことはメッセージ」とユーミンも歌ってるからね。

というわけで、


今日もやっていきましょう



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