![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68996299/rectangle_large_type_2_e864d22e0fed0ab0b8619739ee60ce30.jpg?width=1200)
1月2日 Identifying the Future 未来の確認
おはようございます。今日も #ドラッカー #365の金言 から人生と経営を深めてまいりたいと思います。
今日 #1月2日 のテーマは #Identifying_the_Future
#重要なことは 「すでに起こった未来」を確認することである。
未来学者は、自ら予測したことがどれほど実現したかで的中率を測る。予測しなかったもののうち、重要なものがどれほど現実となったかは数えない。予測したものすべてが実現することもある。だが、彼らは最も重要なことを予測せず、困ったことには、それらのことに関心を示すことさえない。
この予測の空しさは避けられない。重大な変化は、価値観の変化、認識の変化、目的の変化など、予測不可能なものの変化によってもたらされるからである。
事業を行なう者にとって重要なことは、「すでに起こった未来」を確認することである。社会、経済、政治において重要なことは、「すでに起こった未来」を機会として利用することである。それらの変化を認識し、分析する方法を開発することである。(『断絶の時代』、『すでに起こった未来』終章 ある社会生態学者の回想 313~314ページ)
ACTION POINT
#市場にすでに現れているトレンドを明らかにしてください 。
#あなたとあなたの組織にいかなる影響を与えうるかを書き出してください
ドラッカーによれば、1950年ごろ、日本で「すでに起こった未来」があったという。
1960年ごろ、日本で起こっており、その10年後には日本を世界の経済大国に押し上げることになった社会的・経済的な転換だった。この転換を知ることは、決して難しいことではなかった。観察さえすればよかった。しかし当時、私以外の誰も日本をそのように観察してはいなかった。(『すでに起こった未来』終章 ある社会生態学者の回想 314ページ)
日本の転換とはなんでしょうか。
20年前(本書が書かれた1968年の20年前1948年ごろ?)に日本人が悟ったことは、自分たちの生産資源を昨日の仕事のためというよりも、明日の仕事のために確保しなければならないということであった。そしてさらに将来どうなるかを示すものは、世界経済であるということを彼らは悟ったのである。したがって過去20年の間、日本は体系的に、国内・国際両面の経済政策に世界経済の趨勢を投影してきたのである。(中略)日本は、官僚統制をうまく使って資本を新しい産業に押し込み、古い産業への資本投下を否認してきた。彼らはまた官僚統制を利用して、新しい産業が教育を受けた労働力を大量に獲得できるようにしてやった。そして日本と外国の会社の間の関係をうまくコントロールして、新しい技術の積極的な導入ー電子工学、光学、製薬工業等々においてーを推進し、一方、古い産業における技術を鵜入を制限したのである。(中略)過去20年の間に行われたいかなる世界博覧会、貿易見本市においても、(中略)日本は新しいものを特長としていた。すなわち電子顕微鏡、近代的な組み立て式造船法、合成繊維、それにカメラ、テープレコーダー、トランジスタラジオが出品された。(『断絶の時代』90〜91ページより)
実際は、朝鮮特需(1950〜52)時には、日本は米軍の兵站を担当しただけである。しかし、戦車や兵器修理のためにアメリカ式の大量生産技術(エンジニアリング)を学ぶ機会を得ることが出来、戦前の人海戦術的な生産方式から脱却し、再び産業立国になる上で重要な技術とノウハウを手に入れた。
その後、造船、家電等の新事業への技術革新と設備投資が進んだことによって、「岩戸景気」(1958年7月から1961年12月までに発生した日本における好景気)へと至ったわけで、
1950年代後半から電子工学、光学、製薬、エレクトロニック分野などの製造業への投資を行なったことで、60年代の高度経済成長が到来した、ということらしいのです。
すなわち、技術と設備への投資が「すでに起こった未来」だったわけですね。
その後、ハーバード・ビジネス・レビュー1997年9-10月号に「すでに起こった未来への準備」として掲載されたドラッカーの論文では、「すでに起こった未来」として、「人口減少」「知識労働者の量と生産性」「組織外の情報」「知識労働者の雇用形態」「会社や組織のあり方」が挙げられている。
特に、ビジネスパーソンの働き方は、今は派遣あるいはバイト的な低コスト労働者として考えられているだろうが、そうではないスタイルが「すでに起こっている」。様々な物事や人も心の赴くままに流動化する「壬寅」の2022年は、「すでに起こった未来」として、様々な形態の働き方と生き方が到来する。
そんな気がしています。
今日を変えていこう。愛を込めて。
いいなと思ったら応援しよう!
![ごんごんごんちゃん](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15113434/profile_a86de8e63a737b55d87164ffc6527693.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)