十分に利益はあるか?それが問題です。 3月18日 Morality and Profits 利益の倫理性
本日のテキストは、『すでに起こった未来』の4章 シュンペーターとケインズ>利益の道徳性(73〜74ページ)からの引用です。
#ドラッカー #365の金言 本日 #3月18日 月曜日のテーマは、#Morality_and_Profits (道徳と利益)
#利益の倫理性 です。
あなたの組織は、利益を十分に備えているでしょうか?
利益は、未来のコスト、企業存続のコスト、イノベーション創造のコストを賄うために必要であり、組織を継続的に運営するための原資です。
2010年以降、度重なる大震災、水害が続いています。また、世界的な疫病、米中激突、ロシアのウクライナ侵略戦争、ハマスのウクライナ・テロ事件、スエズ運河航路閉鎖など数々の「想定外」な出来事が私たちを取り巻いております。
こうした「想定外」「予想外」の事態が連発しても、資金面で盤石に備えるのも企業経営者の勤めです。
頼りになるのは現金であり、それを生み出すのは利益です。
ですから、利益を変に嫌ったり、憎んだりする必要はないんですが、どうしても利益を悪者と考える人がいまだに絶えません。
ただ、粗利益率が低く、収益性が良くない、というのが、長年日本企業へ指摘されてきました。しかし、それは日本社会が長年、持ちつ持たれつの協働社会で、江戸時代から、日本の藩主、将軍や帝は他国の王と異なり、ゴールドをじゃらじゃら見せびらかすような金銭的な利得や財産の拡大よりも、節度ある態度で天命に従う儒教や朱子学の影響があったからでしょう。欲や色よりも君子としての仁徳を重視する社会だからです。
とはいえ、少子高齢化により縮小に入った日本市場はレッドオーシャンになりつつあります。特に、地方の郡部では政令指定都市への人口流出が続いており、郡部での事業継続のために、EC通販事業や都市部でのイベント出展などの投資が必要でしょう。
例えば、北海道・積丹町の海のやさんは、
地元食堂でお客が来るのを待つ「待ちの事業」だけでなく、お客が居る都市部へ「攻めの事業」として催事出店事業として経営の柱に入れて展開しているようです。
お客の方からやってくる「待ちの事業」と、お客の方へ寄って行く「攻めの事業」をハイブリッドする事業者が増えることが予測されます。
それもこれも「予想外」のことが発生しても、金詰まりを起こさないためです。金融機関からの支援という「他力」も必要ですが、一定の利益を蓄え「自力」をつけて行くことが経営の継続性には必要です。
利益が少ないからイノベーションを生み出すこともできません。これまでの人口増時代では、ラーメン店が流行っている、と知れば、それをパクってもやっていけたわけですが、これからの人口減少時代は、マネしただけでは稼げません。全体のパイが縮小する方向に動いているからです。
むしろ、新たな市場を創造するような製品・サービスを生み出すために投資が必要に思います。
#問題は
利益は十分かである。
#資金のコストを賄いイノベーションを行なうための十分な利益をあげていますか。
#
もしあげていないならどのような手を打つべきでしょうか 。
今週も始まったばかり。午後からもお元気で!