6月16日 Pension-Fund Capitalism 年金基金社会主義の陥穽
おはようございます。本日は、#6月16日
テーマは、 #年金基金社会主義の陥穽 とありますが、英文では
#Pension_Fund_Capitalism
とありますので、年金基金社会主義ではなく年金基金資本主義ではないかしら??
#資本市場における意思決定権が起業家から受託者の手に移った 。
ACTION POINT
#ベンチャーへの投資実績をもつ資産管理者に 、
#年金基金の運用を委託することを検討してください 。
本日のテキストは、1976年に年金社会、高齢者社会の到来を予言していた名著『見えざる革命』第3章 経済問題 起業家的投資の必要性 86〜88ページより。
1976年に記された本書では、企業年金基金や公務員年金基金の上場株式所有率が急上昇していて、年金基金は米国唯一の資本家となりつつあるらしい(46年後の現在は、もうそうなっているんじゃないかしら)。
ちなみに、現在はどうなのかというと、世界中の年金資産が過去最高(2021年4月11日 三菱UFJ国際投信より)だという。米国の年金基金の株式投資額は1.2兆ドルにもなっているし、日本でも、年金積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は株式に49.7兆円もの資金を投じてるとのこと。
GPIFと日銀が日本で最大規模の投資家で、しかも、GPIFには、企業の被雇用者(つまり、サラリーマン)が年金基金を通じて企業の持ち主(=株主、資本家)となっている、とも言える状況だよ、と46年前にドラッカーは指摘していたのです。
「被雇用者(労働者)は資本家に搾取されている」という左派の主張は、今や現実を表してはいない。現実は、年金基金を通じて「被雇用者が最大の株主=資本家となっている」ということです。
つまり、労働者=資本家だから、労使協調とか対立という概念は、もはや成り立たないわけです。
今日の問題は、未来に対して投資する人も高齢化したため、慎重な投資しかできなくなってしまっていて、リスクを取って、未来のIBMや未来のマクドナルドのような企業を生み出すための投資が行われなくなってしまっていることです。
「リスク慎重派」が主流になってしまったことで、社会全体が損することを異様に嫌い、責任ばかりを背負わされるのを嫌い、リスクをとって物事を新たに進めることに躊躇した結果、チャレンジしない社会になってしまっているように感じますね。
いつまで、ビビってるんだ?
それよりも、今日を変えていこう。愛を込めて。