8月9日 企業研究所の陳腐化 Research Laboratory Obsolete?
おはようございます。
#ドラッカー #365の金言 #8月9日 #企業研究所の陳腐化
このNoteは、「ドラッカー365の金言」に記された1日1テーマに対して、自分の感想や想い、そして、私自身の実践について書いたNOTEです。本文そのものを全て引用することはありませんので、ドラッカー博士の論文をお読みになりたい方はぜひ本書をご購入されることをお勧めします。
“汝の時間を知れ“ ドラッカー
上記は本書の扉の次のページに記されていたメッセージです。これは「時間は無限ではないから集中せよ」という意味かも知れません。ドラッカーの65年以上にわたる著作集を読み続けるほどの時間がない方のために、本書がある、という意味かも知れませんね。
編者のマチャレロ教授は
“最後にACTION POINTとして取るべき行動を示唆した。ここでお願いしたいことは、読者ご自身が「すでに起こった未来」を探すことである。新たなトレンドを見出したならば、ドラッカー学校の伝統に従い、自ら行動していただきたい。“
と記して、本書を実践する書、として欲しいと述べています。
著作権等の関係から、日々のドラッカー論文(つまり、本書の本文)を全文引用することはしませんので、ご関心の方はぜひお手元にお持ちになることをお勧めします。
今日のACTION POINT
20世紀最大の社会的イノベーションだった「企業研究所」が時代遅れとなっているそうです。日進月歩のこの時代、技術が産業間の壁を越え、独自技術があり得なくなったこと、そして、異業種の技術から産業に必要なイノベーションが生まれるようになったからだと言います。
そして、高額な研究者へのフィーを技術研究所が払う一方で、開発された新技術や新発明は、安価や無料で新技術が活用できるようになり、高額な研究開発コストを賄える余裕が企業になくなってきたことも関係しているのではないかと思います。
例えば、Linux。
Linuxの開発は、フリーかつオープンソースなソフトウェアの共同開発として最も傑出した例のひとつ。Linuxカーネルのソースコードは無償で入手でき、GNU一般公衆利用許諾書のもとにおいて、非営利・営利に関わらず誰でも自由に使用・修正・頒布できる。Linuxは、世界中の開発者の知識を取り入れるという方法によって、あらゆる方面に利用できる幅広い機能と柔軟性を獲得し、数多くのユーザの協力によって問題を修正していくことで高い信頼性を獲得した。
開発された技術が無償公開され、自由に使用・修正・頒布できる、という方法は「Linux文化」と呼ばれ、IT技術分野での進化・成長を促す、新しい考え方として90年代以降広まって来ています。
現在、ソフトウエアやアプリなどのIT分野で、市場獲得する際には、フリーで配布、お試し利用してもらい、フィードバックをもらいつつ、改良し、最新版を市場投入する、というアジル開発が主流です。
フリーミアム、という名称での普及浸透がIT分野では一般的なビジネスモデルになっていることもあり、
研究者、開発者だけが開発するのではなく、ユーザー候補となる人たちを取り込んで、バグ修正や改良にも参加してもらいつつ、一般普及品へと短期間で仕上げていく、というアプローチは、これまでの企業研究所における研究開発の在り方とは随分違うものです。
今日もやっていきましょう。