『人は城、人は石垣』と信玄は語り、ドラッカーも記し、かつての日本企業もそうだったのに… 5月19日 People as Resources 資源としての人材
今日のテキストは、『未来への決断』(1995年刊) 終章 ポスト資本主義社会におけるマネジメント 386〜387ページより。
『人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり』は戦国時代の有力大名、武田信玄の言葉と伝わっています。
さあランチタイムになりました。
本日 #5月19日 日曜日の
#ドラッカー365の金言 です。
今日のテーマ:
#People_as_Resources
#資源としての人材
本日の金言:
#人はコストではなく資源である 。
ACTION POINT:
#成長するものとして人を見てください 。
#ともに学んでください 。
#学んだことを使えるようにしてください 。
かつてわが国は、学徒出陣という名目の元、陸軍入営学徒が80,931名、海軍のそれが17,900名で総計98,838名の21〜23歳の若者達を戦場に送りました。
しかも、技術未熟な彼らをを犠牲にした「特攻」という作戦を行い、予備士官1149名、下士官兵4219名の合わせて5,368名もの青年の命を奪う愚策をおこないました。
太平洋戦争敗戦の50〜60年後、1993(H5)年から2005(H17)年に学校卒業した、2023年現在において40歳前後や30代後半から40代後半を迎える団塊ジュニア世代1700万人から多くの大企業への就職の機会を奪いました。
その結果、彼らは、奨学金支払や将来に悩める若者となりました。多数の自殺者や結婚しない家庭を作らない世代になりました。現在の人口減少を深刻にする一因と思われます。
なんと団塊ジュニア世代を氷河期に陥れたのは、彼らの親である団塊世代でした。バブル崩壊を引き起こし、その後も下の世代を蹴落とし、自世代の被害は最小限にして逃げ切ったという事実は軽くないです。
団塊世代の経営の後始末を、引き継いだ世代が背負わされ、社会保険料の負担増に耐えている。ちょっとひどい。ましてや、自分の親達が自分の子供達を犠牲にして、延命を図っている。
青年達を特攻に追い込んだ世代と団塊世代と何が違うのだろう。
すいません、世代論には明確なエビデンスはなく、なんとなく正当な理屈な気がするため説得力は高いのですが、実際はそうではありませんから、気をつける必要があります。
問題は、個々の事情にあるものです。
とはいえ、記録を読めば、学徒の方々は、同調圧力で、特攻にNOと言えなかったし、「雰囲気」を重視する昭和の大企業の元経営幹部の人(団塊世代)から自分の一存に賛同できなければ、どうなるか、的な同調圧力を求められた経験を持つ自分としては、ついつい世代論に同意するところもあるわけです。
言えることは、人を大切にしない国・組織に未来はありません。
その結果がこちらのニュースです
↓
日本の名目GDP、2025年にインドに抜かれ世界5位へ…円安でドル換算が目減り
2024/05/05 18:59
ズルズルと落ちていく日本。
日本人人口の目減りを安く働く移民で補おうとする愚策を進めている政府。
これでは落ちるばかりです。
日本企業は、高く売れて、粗利益の多い製品・サービスを開発して、輸出によって他国の需要を満たすことが必要でしょう。
いい兆候もあります。それは日本の漫画やアニメ、ゲームなどのCool Japan系に限らず、日本文化が世界から高い評価を受け、多くの訪日客の来訪や日本文化の消費が広がっていることです。
例えば、山形の刀鍛冶への訪問や寺社護摩祈祷や山伏修行は歌舞伎や相撲観戦のように予約待ちです。
来週も機会を見つけてやっていきましょう。