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兵庫県知事選・斎藤陣営の組織ってどうなってたんだろ?  11月30日 Control Middle Management ミドルの肥大化

今日の #ドラッカー365の金言 テキストも、『 #マネジメント・フロンティア 』 23章 #ミドル・マネジメントの肥満対策  1986年刊 237〜241ページ より


今日のテーマ:
#Control_Middle_Management
#ミドルの肥大化

今日の金言:
#ミドルの減量を開始せよ

今日のACTION POINT:
#組織構造を平版にしてください
#情報化によって組織の活性化と効率化をはかってください

英国のインド統治を最良と述べていたドラッカー。
あの広い大陸をわずか1000人で統治していたというのだから、それはそれで組織運営の例としては最良だろう。

肥大化したミドルをスリムにするもう1つの方法は、昇進させる代わりに、仕事の内容を充実させることである。若いミドルに対し、あるいはその下で働く若い人たちに対し、優れた業績に報い、かつ自己実現させる1つの方法が、仕事を大きくし、挑戦的にし、厳しくし、裁量をもたせることである。さらには、異なる仕事への横の移動をはかることである。

昇進させて階層を増やすのではなく、仕事規模を大きくし、挑戦的にして、裁量を持たせるようにする、というのがドラッカーの組織肥大化防止策である。

ところで、 #兵庫県知事選 では、
なんと、 #選対 がいなかった?!と漏れ伝わる #斎藤元彦陣営
選対が決めて、その指示命令の元、現地の #ボランティア が動く、という従来の組織構造でない選挙活動があったとかなかったとか。

あったとしたら、自然発生的に自律した組織が生まれたわけで、それはそれで驚嘆に値すること。戦後間も無く労組、生協、ろうきん発祥の地でもあり、震災ボランティアが生まれた兵庫らしい新しさだなと感じました。

(その後、いろいろ見聞するに、組織は、選対は選対としてあったものの、そしーさんらすご腕の強者たちがボランティアのメンバーに参加していて、彼らが自由自在に動いた結果が111万もの得票となったのではないかという。)

バズりの仕組みばかりに注目されているが、選対というか組織がどのような形で運営されていたのかも知りたいところです。

あまりにも鮮やかな逆転負けだったためか、リベラル側からは公選法違反になるよう穴を探しているみたいなところもあって、テレビのワイドショーは、「疑惑が」とない疑惑の追求?というか、いじめにも見える放送を続けているようです。建設的な取り組み、県民の課題解決に進む現実的な行政が進んで欲しいものです。

実際のところ、この選挙で、斎藤陣営は、どんな組織で、敗戦間違いなし、と言われた兵庫県知事選を「桶狭間」のように乗り越え、勝ち切ったのか。興味あるところです。

選挙勝因はなんだったのか?J X通信社 米重氏の分析

また、勝敗論で言えば、JX通信社 米重氏の分析によると、斎藤氏勝因はSNSというより立花氏の参加だったとのこと。

兵庫県知事選でも斎藤さんが終盤にかけて急速にYouTubeの検索ボリュームを伸ばしたのですが、それを大きく上回る検索ボリュームの伸びを示したのが立花さんでした。

 その立花さんは、斎藤さんが自分で言えないようなことや「不信任に至るまでの真相はこうだ」みたいな情報――現時点では真偽不明のものも含めて――を選挙期間中も発信していった。街頭演説でも、斎藤さんの後をついていくように、同じ場所ですぐやったりしている。

 その演説シーンやYouTubeの発信を、また別のネットユーザーがSNSで拡散していきました。そこでは立花さんは一種の、ネタ製造装置のような機能を果たしたと言えます。インフルエンサーたる立花さん自身は、自身による発信だけでなく、その言動をまた拡散する人々もいる。こうして立花さんの主張は一気に拡散してきました。

 それが選挙について有権者の関心がもっとも高まる時期に、「実は斎藤さんってこういう人だったんだ」「斎藤県政ってこういうことだったんだ」と再評価するきっかけになったんだと思います。斎藤さん本人の発信というより、斎藤さんを支援する立花さんらの存在によって、斎藤さんが支持を伸ばすという現象が起きました。
(中略)
 ただ斎藤さん側にアドバンテージがあったとしたら、選挙前に、マスコミによる大量の批判的報道により、知名度が極めて高かったということです。

 そこに、「実は既得権益と戦ってきた知事」といったような情報が立花さんをはじめとする人々のSNSから大量に発信され、人々の印象を大きく変えていった。本人が積極的に仕掛けたという感じではなかったと思いますが、そうして一気にオセロがひっくり返るような現象が起きたのではないかと思います。
(中略)
 一方、われわれが神戸新聞と合同で実施した世論調査などの結果を見てみると、失職直後には斎藤県政を評価するとしていた人が2割程度だったのですが、選挙期間中には4割以上が「評価する」に変わりました。さらに時間が経過した投開票日当日の出口調査を見ると、7割以上の人が斎藤県政を評価しているという結果が出た。

 投票に当たって重視するテーマについても、当初は「知事の資質」や、今回の文書問題に関係する話の比重が高かったのが、選挙戦中盤からは政策とか斎藤県政の継続か否かという争点に変わっていったのです。つまり選挙期間の序盤に、有権者の中で、スキャンダルが相対的に重要ではなくなった瞬間があった。

 おそらく斎藤県政の実績――県立大学の無償化や県庁舎建て替えを縮小し浮いた資金を利用して県立高校へのエアコン設置を進める――といった若者支援・Z世代支援の政策への評価も改めて高まったのだと思います。そういう「改革」をやっていた斎藤さんは既得権益を守りたい人々に潰されたんだ、というストーリーがちょうどはまって、若い世代のなかに腰を上げて投票所に行く理由が出来た。そういう側面もあったと思います。

斎藤=悪、とメディアや県議らからレッテル貼りされたところから始まった選挙戦は、詳細に真実を調べた地元の方々やサキシルの新田さんらが立花氏に伝え、彼が義に感じて立候補したことで、SNSが活発化。現地の斎藤氏街宣にも人が集まるようになり、悪意の既得権者は負け、賢明な県民の勝利・・・ってストーリーなのかな、と見てましたが、実際もそうだったのかもしれません。

ということで、今月もありがとうございました。明日から12月。今年も残り31日。よろしくです。

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