7月24日 利益幅信奉の危機 Worship of High Profit Margins
おはようございます。
#ドラッカー #365の金言 #7月24日 #利益幅信奉の危機 #Worship_of_High_ Profit_Margins
このNoteは、「ドラッカー365の金言」に記された1日1テーマに対して、自分の感想や想い、そして、私自身の実践について書いたNOTEです。本文そのものを全て引用することはありませんので、ドラッカー博士の論文をお読みになりたい方はぜひ本書をご購入されることをお勧めします。
“汝の時間を知れ“ ドラッカー
上記は本書の扉の次のページに記されていたメッセージです。これは「時間は無限ではないから集中せよ」という意味かも知れません。ドラッカーの65年以上にわたる著作集を読み続けるほどの時間がない方のために、本書がある、という意味かも知れませんね。
編者のマチャレロ教授は
“最後にACTION POINTとして取るべき行動を示唆した。ここでお願いしたいことは、読者ご自身が「すでに起こった未来」を探すことである。新たなトレンドを見出したならば、ドラッカー学校の伝統に従い、自ら行動していただきたい。“
と記して、本書を実践する書、として欲しいと述べています。
著作権等の関係から、日々のドラッカー論文(つまり、本書の本文)を全文引用することはしませんので、ご関心の方はぜひお手元にお持ちになることをお勧めします。
今日のACTION POINT
#あなたの組織が利益幅信奉の罪をおかしていないことを確認してください 。
価格戦略の話ですね。
利益幅を信奉すれば、結果として、競争相手に市場を提供してやることになるということ。ゼロックスも、アメリカ企業も、生産の学習曲線の2、3年先の水準を提示した日本企業に市場を失った。同じミスを日本の家電メーカーは東南アジア市場で行い、アジア市場を失った。
シンプルで、安く、維持も容易だった。
一方で、デュポンは異なった。
デュポンは自社を競争から守ために、1940年代の半ば、特許を取った新製品のナイロンを、5年間は売り続けなければ採算の取れないような安い価格に設定した。それは、デュポンが女性用の靴下や下着メーカーに支払わせることのできた価格よりも、5分の2も安い価格だった。この価格設定によって、デュポンは競争相手の登場を5年から6年遅らせることができた。その上、デュポンは、誰も思い付かなかったような新市場(例えば自動車用タイヤ)を生み出した。それらの市場は、やがて女性用品向けの市場よりも大きく、しかも利益の上がる市場となった。こうしてデュポンは、市場が受け入れられる限度いっぱいの価格を設定することによって得られたであろうものよりも、遥に大きな利益を手にした。しかも、デュポンは5年ないし6年後、本当に競争相手が現れた土岐、市場を守り抜くことができた。(「未来への決断」55ページより)
今日もやっていきましょう。