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「マネジメント」は科学技術よりも経済と社会に対してはるかに大きなインパクトを与えているとドラッカー。 1月27日 The Discipline of Management 体系としてのマネジメント

#1月27日  
#The_Discipline_of_Management (マネジメントの規律)
#体系としてのマネジメント

 マネジメントは社会的イノベーションを起こした。今や、あらゆる仕事が政府機関、大学、病院、企業、赤十字、労組などの機関において組織化されている。そして、それらの仕事は全て経営管理されなければならなくなっている。

 マネジメントとは、まさに、無秩序な集団を、成果を上げることのできる目的意識を持った生産的な集団に変えるための活動である。

「マネジメント・フロンティア」425ページ

 公金が投じられる前からNPOであれ一社であれ、病院であれ、企業であれ、どんな組織であろうと、たとえ目的が崇高なものであれ、組織である以上、マネジメントされる必要がある。
 領収書を揃え、適切な会計処理が行なわなければ責任を果たしたことにならない。ましてや公金が投じられているのならば、適切な活動と適切な会計処理を行なう責任は軽くはない。

 組織の代表たるトップ・マネジメント職は、地位や特権ではない。彼or彼女は、組織を生産的な集団に変える責務を負っている。

このことをドラッカーは、1950年代から我々に教えてくれていて、その教えを元に多くの日本企業は、戦後復興を成し遂げたのだし、高度経済成長やより良い社会の実現に努力してきた。

 今日のテキストは、1986年発行 『 #マネジメント・フロンティア 』 終章 #社会的イノベーション #体系としてのマネジメント  424~427ページ と 28章の #教養学科としてのマネジメント  276~277ページ の2つの論文でしょう。

 初めから私は、マネジメントなるものは、自らの使命や組織の成果については、外部志向的でなければならず、一人一人の人間に何らかの成果を上げさせるための組織の構造や、価値観や、人間関係については、内部志向でなければならないと、書き、教え、また助言してきた。
 これらの理由から、私は初めから、マネジメントとは、1つの体系でなければならず、学ぶことはもちろん、教えることのできる知識の体系的な集合体でなければならないと説いてきた。

同書、277ページ

 様々な分野から成るマネジメントであるからこそ、断片的なTipsの集積ではなく1つの体系として理解すべきと #ドラッカー

 戦後日本の産業復興に際して、デミングは統計的品質管理とQCサークルを教え、ジュランは工場の生産工程の編成と現場の人間の訓練と管理を教えた。そして、ドラッカーは、マネジメントとマーケティングを教えた、という。

 私は、人間は資源であってコストではなく、それゆえ、彼ら自身のみならず、彼らの所属する集団の目標と生産性に対して責任を負わせるよう、管理すべきことを教えた。またコミュニケーションが機能するためには、下から上に向かわなければならないことを教えた。さらに組織構造の重要性を教え、組織は戦略に従うべきことを教えた。そして、トップマネジメントとは1つの機能であり、1つの責務であって、地位や特権ではないことを教えた。企業の目的は、顧客を作ることであり、市場があって初めて存在しうることも教えた。

同書、269〜270ページ


彼ら(=日本の企業)は、企業の目的は利潤ではないという私の立場を受け入れるようになったのである。

同書、273ページ

今日、最も成功している経営管理者でさえ、そのほとんどは、マネジメントは責任であって、権限ではない、ということを理解していない。

同書、426ページ

欧米企業の経営者がとんでもない高給を喰む一方で、わが国のトップ・マネジメントが彼らに比べて慎ましさを以て己を律することを非難する向きもあるけれど、それはトップ・マネジメントは地位や特権ではなく、責務であることをわが国は2000年もの歴史の中から理解しているからだろう。

企業の目的は、利潤ではない

今日もありがとう。

#体系化されたことによってはじめてマネジメントは役に立つようになった

 私が50年前に書いた『現代の経営』によって、マネジメントの仕方、つまりそれまでは才能ある者だけが行なうことができ、そうでない者にはできないと思われていたことが学べるようになった。
 私がマネジメントの世界に入ったころ、かなりの部分はエンジニアリングから派生していた。会計からきている部分も多かった。心理学からもきていた。労務管理からはもっと多くがきていた。しかしそれらのものは、それぞれ別個のものとされていた。そして、ほとんど役に立たなかった。
 鋸や金槌しかもたず、あるいはペンチというものを聞いたこともなければ大工はできない。それらの道具を一揃えにしたとき、はじめて大工道具を手にしたということができる。それが、私が『現代の経営』で行なったことだった。私はマネジメントを体系としてまとめたのだった。

(『マネジメント・フロンティア』)

ACTION POINT
#あなたのマネジメントの仕方は思いつき的ですか
#それとも体系的ですか


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