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2月16日 Need for a Harmony of Interests 社会の目的への貢献

Need for a Harmony of Interests


以下は、今日の #ドラッカー365の金言 の和訳です:
元テキストは、1946年発刊の “Concept of the Corporation”、『 #企業とは何か 』から。

当時、世界最大のメーカー、GM(ゼネラルモーターズ)をドラッカーがコンサルした際のレポートが元になっています。事業部制、マーケティングといった当時のマネジメントの最先端が記された内容として、米国ではベストセラーとなったそうです。

GM社幹部が自社組織への改善助言を求めたのに対して、ドラッカーは、『経済人の終わり』『産業人の未来』で描いたように、全体主義に対抗する資本主義・民主主義の担い手としての大企業の意義、そして、GM社を取り巻く産業社会全体にまで視点を広げ、社会の中でGM社はどうあるべきか、個人はどうあるべきか、という視点から本書を展開したことから、経営幹部のみならず、労働組合幹部からも反GM、反企業、反組合の書と当時のGM関係者からは禁書扱いとなったそうです。

今日のテキストは、企業の社会的責任についてです。
企業の利益追求活動によって社会的な目的達成に結びつくように組織の原理が無ければならない、ということと感じました。
 昭和30年代、企業の利益追求により「公害」という社会問題が生じましたが、現在はさまざまな規制も施され、そのような問題はなくなり、社会に配慮の上、企業の経済活動と社会改善目的が調和して進むことは倫理上も当たり前となっています。

 もはや社会的責任を考慮に入れず、YouTubeなどSNSでデマを振り撒いて広告費を稼いで、己の利益追求だけしている一部の国政政党がありますが、彼らの支持率は急落。存続できなくなりつつあります。

利益の調和の必要性

社会の要求と企業利益との調和が必要である、という意味は、社会が企業の経済的な力の行使を制限する権利を放棄すべきであるという意味ではありません。

 経済的な目的が、企業が社会的義務から自由であるべきという意味ではありません。むしろ、企業は自己の利益を追求する行為そのものの中で、自動的にその社会的義務を果たすように組織されるべきです。企業を基盤とする個々の社会は、個々の企業の経営者の善意や社会的意識に依存せずに、社会の安定と社会的目標の達成に貢献することでしか機能しません。

 同時に、調和の必要性は、社会がそのニーズと目標、そして企業の経済的な力の行使を制限する権利を放棄すべきではないことも意味します。むしろ、統治の重要な機能は、制度や個人が活動する枠組みを設定することです。しかし、社会は、社会の安定や社会的信条の名の下に、その代表的な制度の生存や安定に反する措置を講じる誘惑に陥らないように組織されなければなりません。

アクションポイント: 2004年初頭まで、多くの有名なミューチュアルファンドが、取引終了後に大口顧客がファンドを取引することを許可していました。これにより、大口顧客は売却時の売却価格を知る利点を得ており、一般の株主には得られない利益を享受していました。あなたが株式を保有しているミューチュアルファンドの会長に電子メールを送り、この慣行によってあなたが害を受けていない証拠を求めてください。

AI訳より


ドラッカーが現在生きていたら、上記について、彼の考え方や哲学に基づいて以下のような助言をする可能性があります:

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