学歴がある、賢い、業績がいい、組織内リーダーだ、だけでは通用しない。ビジネスパーソンがすべき4つのこと。6月27日 Legitimacy of Management マネジメントの正統性
#6月27日 #Legitimacy_of_Management
#マネジメントの正統性
#人の強みを生かすことが組織の目的でありマネジメントの権限の基盤である 。
ACTION POINT
今日のテキストは、『マネジメント-課題・責任・実践』(1974年)の下巻・「結論 経営者の正当性」 717〜722ページより。
戦後から60年代まで「マネジメント・ブーム」があったそうです。その頃焦点になっていたのは、管理技能と管理能力だったそう。特に、組織と動機づけに、財務その他の統制手段に、「経営科学」に、管理者養成、いわゆる「テクノクラート(技術官僚)養成教育」に関心が集まったそうです。
つまり、優れた経営を行なうには、後継者を大学や大学院にすすませ、「テクノクラート(技術官僚)」にして、そうした人材によって、経営がなされる「テクノクラシー」を志向すべきである、というブームだったとか。。。
ところが、「マネジメント・ブーム」でわかったことは、経営者が課題解決するには、経営者が「テクノクラート」であるだけでは不十分です。
経営者の課題は、
1、経済的な業績を上げること。
2、仕事の生産性を上げ、労働者に達成意欲を与えるいこと。
3、社会と個人に「生活の質」を提供する
と、ハードルが高いです。
学校行って、知識得てきただけでは、経営者として、組織リーダーとして責任は果たせないと判断される人が続出したんですね。
しかも、職能を発揮するだけ、業績上げるだけじゃダメで、
4、地域共同体(地域社会)から「正しい」「正当性がある」と認められること
とドラッカーは説いています。
「正当性がある」と地域社会から認められるためには、経営者は、「公人」として道徳的なコミットメントに従って権限を使う人であるということ、そして、組織の目的は道徳律に沿ったものである、と理解され、行動する責任が求められるのだ、とドラッカー。
公共のニーズを事業上の機会に転化することは、経営者の職務ですが、それだけでは不十分。経営者には、地域社会に組織が公共として奉仕すべく、個人の強みを生産的にして、成果を上げる責任を果たすことまでが求められている、という道徳的責任にも自覚的であるべき、というお話でした。
このドラッカーの経営哲学は、長年、仏教、儒教、陽明学に親しんでいて、「善き社会人たれ」と教育されている我々日本人にとって、受け入れ易いものと思います。己の欲望の達成ばかりに執着するのではなく、社会的な視点を持ち、利他的に行動すべきと教えられているからです。ドラッカーが長年、日本企業経営者たちに受け入れられているのがわかるような気がします。
今日もやっていきましょう。愛を込めて。