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12月29日 Rules for the Family-Managed Business 同族企業のための4原則
おはようございます。 #ドラッカー #365の金言 から人生と経営を深めていきましょう。
本日 #12月29日
#Rules_for_the_Family -Managed_Business
#「同族企業」にとってのキーワードは「同族」ではない。 #「企業」である。
第一に、同族企業は、一族以外の者と比べて同等の能力をもち、少なくとも同等以上に勤勉に働く者でないかぎり、一族の者を働かせてはならない。
第二に、同じように簡単なこととして、一族の者が何人いようと、また彼らがいかに有能であろうと、トップマネジメントのポストの一つには必ず一族以外の者を充てなければならない。その好例が、専門的な能力が大きな意味をもつ財務や研究開発担当のトップである。
第三に、同族企業は、重要な地位に一族以外の者を充てることをためらってはならない。生産、マーケティング、財務、研究開発、人事に必要な知識や経験は、あまりに膨大である。
この三つの原則を忠実に守っても、問題は起こる。とくにトップの継承をめぐって起こる。一族の事情が企業の事情に反する。したがって第四に、継承の問題について適切な仲裁人を一族の外に見つけておかなければならない。(『未来への決断』67ページより)
ACTION POINT
#知り合いの同族企業のトップに継承をどうするつもりか聞いてください 。
#一族の事情と企業の事情のいずれを重視していましたか 。
今日の内容は同族企業。昨日の続きです。
あなたにとっては信じられないかも知れませんが、実は大企業でも、どこの国でも、ビジネスの大半は家族が管理し、家族が経営しています。家族経営の方が当たり前、というのが真実です。
ここでドラッカーは、同族企業が守るべき4つのルールを記しています。
1、能力のない一族のメンバーは働かせるな(むしろ、会社で働かないように金を払って追っ払え(笑))
2、トップ・マネジメントに一族外の者も起用せよ
3、重要な地位に一族外の専門家を据えよ
4、適切な仲裁人を外部に用意せよ
これらの4ルールを忠実に守っている企業には、デュポン、リーバイス、シチリアのマフィア(笑)、ロスチャイルド、ベンジャミン・ディズレーリ英元首相、フィアットなど著名な同族企業だそうです。
「同族企業」という言葉の中で、鍵となるのは、「同族」の方ではない。「企業」の方である。(同書 67ページより)
実は、世界一100年以上の長寿企業が多いのが、わが日本です。
古くから船貿易で栄えた大阪、伊勢、琵琶湖周辺近江地域、とりわけ、鎌倉時代以降、公家政権と武家政権とが京都と関東に分かれ、その交流から商業も発達した東海道地域。長く栄え続けた商家や豪農家には、とりわけ創業者あるいは中興の祖と呼ばれる実力者が子孫繁栄を願い「家訓」と称する規範を定め、守るよう遺言として子孫に守るよう伝えてきました。
例えば、大丸では「先義後利」を経営理念に定めています。
元文元年(1736年)、大丸業祖・下村彦右衛門によって「先義而後利者栄」を事業の根本理念として定めました。この言葉は中国の儒学の祖の一人、荀子の栄辱編の中にある「義を先にして利を後にする者は栄える」から引用したものです。企業の利益は、お客様・社会への義を貫き、信頼を得ることでもたらされるとの意味で、言い換えると「お客様第一主義」「社会への貢献」となります。これは、大丸グループ共通の精神、営業方針の根本となってきました。
ちなみに、同様の経営理念に「先用後利」(「用いることを先にし、利益は後から」として、各家々に薬を置いて、半年、一年先に利用分を回収する後払い方式の富山の置き薬販売法)があります。
他にも、「始末してきばる」(良いものを長く長期視点に立って財産を使うこと)、「陰徳善事」(人知れず善い行いをすることを言い表したもの。自己顕示や見返りを期待せず人のために尽くすこと。)「利真於勤」(利益はその任務に懸命に努力した結果に対する「おこぼれ」に過ぎないという考え方であり、営利至上主義の諫め。)など、現代にも通じる教えとなっています。
( https://sanpo-yoshi.net/download/ より)
老舗であれば、1つや2つ、こうした教えがあるはずです。2000年以上続く一族にもあるはずなんだろうけど、多すぎてどうにもならなかったのかな〜。
とはいえ、今は、誰もがこうした古えからの教えを学ぶことができるいい時代になりました。
今日を変えていこう。愛を込めて。
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