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ベストな人を配置して、その人が仕事しやすい環境を提供するのが政府の仕事じゃないのか? 10月24日 Strong Government 政府の強化

おはようございます。このNOTEは、読むだけで世の中の課題を #ドラッカー #365の金言  を使って、解決できる、そんな知力を鍛える教育エンタメNOTEです。

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実践マーケティング記事を1日1本以上をご紹介しています。

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 政府はどんどん大きくなりつつあり、それは強くなっているのではなく、太ってたるんでいるだけなのだ、という証拠はいくらでもある。多くの成果をあげるわけでもないのに費用だけは大層かかるという証拠もたくさんある。市民の政府に対する信頼感がどんどん薄れており、幻滅が高まっていることについても同様である。強力、健全かつ生気に溢れた政府が必要とされているまさにその時に、政府は病んでいるのである。

断絶の時代 279〜280ページ

#10月24日  
#Strong_Government
#政府の強化

1969年初版 #断絶の時代 #政府の病患  政府には何ができるか 308~310ページより

 本書で、ドラッカーは政府の民営化を提案してたんだよ。それは当時新しい提案で、非効率・非合理なまま、肥大する行政権が自由経済社会を制御しようという流れを止めたかったんだと思う。それが政府資産・組織の民間への売却化、NPO、NGOを生むきっかけになっていったのだろう。

そして、1981〜83年、鈴木善幸〜中曽根内閣「増税なき財政再建」での土光臨調による国鉄民営化、JAL民営化、NTT民営化の思想的バックボーンにもなったんじゃないかな?知らんけど。

今、「もっと政府にやってくれ」という国民の要求は増えるばかり。昔は政府が負担しなくてもよかった高齢者年金とか保険とか、かつては米軍が守ってくれていた軍事防衛費とか、疫病予防とか、どんどん国民の政府への要求が膨らみまくっていて、その一方で、財務省は、そんなのできねーよ、ってケチってて、ええ加減にせいよ!と国民と敵対し始めている。

政府は神様じゃない。
国民の願い事の全部を叶えられない。
願い事は膨らむばかり。
やらなきゃいけないことも膨らむばかり。

だけど、大抵のことはお金で解決できる。
だから、刷ればいい。
だけど、財務省は「財政再建優先」。必要なお金すら出さない。

おいおい、うまくいきっこないじゃない?

#政府は楽器の特性を理解する作曲家とならなければならない


んと、今日の金言、これ誤訳でしょう。
原文は、「Government would be the “conductor” who ties to think throughwhat each instrument is best designed to do.」(政府はそれぞれの楽器が何をするのに最適なのかを考え抜く「指揮者」であるだろう。deepl訳)

作曲家じゃなくて、「指揮者」です。

指揮者は、自分自身は楽器を演奏することはない。彼は演奏法を知らなくてもいい。彼の仕事は、1つ1つの楽器の能力を知り、それぞれの演奏家から最適・最高の演奏を引き出すことである。演奏家が実行する代わりに、先導する人です。

政府は、己自身が超人的な能力家になるのではなく、超人的な能力を持つ人が最高の能力を発揮できるように先導しよう、と述べている。

作曲家は机上で自分の想いや考えや才覚を使って創造し、デザインする人です。
それは政府の役割?実際には手も足も体も動かさない役人です。

ここで、ドラッカーは「政府は指揮者のように、問題解決に最適な演奏家を用意して、ベストの能力を発揮できるよう先導せよ」と説いているんだね。

いくらいいデザイン、考えがあっても、ベストにできる人を用意して実践してもらわないと形にならない。
社会で役立つのは実践なんです。
ドラッカーは常に「実践しなくちゃ意味がない」と記しています。

ドラッカーは、「お前がやれや!」(by Kelly Simonz さん)と言ってるのです。

 われわれは、マルクスが断言したような国家の消滅に直面してはいない。それどころか、活力ある強力な政府を必要としている。
 われわれは、巨大にして無能な政府をとるか、それとも意思決定と方向づけに専念し実行を他の機関に委ねるが、それがゆえに強力たりうる政府をとるかという選択の問題に直面している。われわれが直面しているのは、自由放任への復帰ではない。それぞれの機関がそれぞれ得意とするものに従事するという有機的な多様性への道である。
 政府は社会的な目的を、いかにしてそれらの機関にとって魅力あるものにするかを考えなければならない。言い換えると、それぞれの楽器が得意とするものを活かす作曲家、あるいは指揮者とならなければならない。そのときわれわれは、フレンチ・ホルン、バイオリン、フルートの特性を最もよく引き出した作曲家や指揮者を称賛するように、多元社会における自立的な機関の能力を最もよく引き出した政府を称賛することになる。

(『断絶の時代』)

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