岩佐多聞氏のイノベーション 7月16日 Process Need ニーズの存在

本日の #ドラッカー365の金言 テキストも1985年の『イノベーションと起業家精神』4章 源泉=調和せざるもの 109〜110ページ、5章 源泉=プロセス・ニーズ 113〜124ページより。eラーニング教材『変化の駆動力』(未入手)より


今日のテーマ:
#Process_Need (プロセスのニーズ)
#ニーズの存在

今日の金言:
#必要は発明の母という

今日のACTION POINT:
#何か欠けたもののあるプロセスはありませんか
#それは何ですか
#何が欠けているのでしょうか
#それを埋めるには何が必要でしょうか

プロセスニーズとは?

目的的なニーズである。それはすでに存在するプロセスを完成させたり、欠陥を補ったり、新しい知識に併せて古いプロセスを組み替えたりするニーズである。あるいは欠落したものを補うニーズである。

同書、113ページより

「その最も良い例が、日本の自動車事故を3分の2も減らした高速道路の #視線誘導標 の開発であった。」とドラッカー。

夜間の自動車事故が増えた危機的状況をイノベーションの機会として捉えたのが  #岩佐多聞 氏だった。

彼は高速道路用の視線誘導標を改造した。鏡の役を果たす小さなビーズ状のガラス球が、ヘッドライトの光を反射できるようにした。政府は岩佐の視線誘導標を何十万個も買った。こうしてようやく日本の自動車事故は、大幅に下がり始めた。

同書、119ページ

こんなエピソード、本書を読むまで知りませんでしたし、岩佐多聞氏についても、全く知らなかった。ドラッカーが記さなければ、表に出て来ないことでした。今も岩佐多聞氏の詳しい人物情報などはWebには上がっていません。どんな人物だったのか気になるところです。

岩佐の成功物語は、ニーズに基づくイノベーションが成功するためには、次のような基準に合致していることが必要であることを教えている。
(1)ニーズは具体的であること。
(2)プロセスの中に欠落した部分や血管が1つだけ存在していること。
(3)目的が明確に定義されること。
(4)問題解決の処方箋が明確に定義されること。
(5)何か行われるべきであるとの問題意識が一般化していること、すなわち受け入れ体制が整っていること。

同書、120ページ

ということで、今週もやっていきましょう。

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