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4月20日 The Succession Decision トップの承継
おはようございます。今朝も #ドラッカー #365の金言 からスタートしていきましょう。
本日 #4月20日 のテーマは、
#The_Succession_Decision
#トップの承継
そして、本日の金言は
#やり直しのきかない最も難しい人事がトップの継承である 。
やり直しのきかない最も難しい人事がトップの継承である。それはギャンブルである。トップとしての仕事ぶりは、トップをやらせてみなければわからない。トップへの準備は、ほとんど行いようがない。
しかし、行ってはならないことは簡単である。やめていく人のコピーを後継にすえてはならない。やめていく人が「かつての自分のようだ」というのならば、コピーでしかない。コピーは弱い。
また、18年間トップに仕え、自身で決定したことが何もないという側近も注意したほうがよい。自分で決定する意欲と能力のある人が、補佐役としてそれほど長く留まることはない。さらにまた、早くから後継と目されてきた人物も避けるべきである。そういう人は、多くの場合、成果が必要とされ、評価され、失敗もおかしうる立場に身をおくことのなかった人である。見た目はよいかもしれないが、成果をあげる人ではない。
では、トップの継承にあたっての前向きな方法は何か。それは仕事に焦点を合わせることである。これから数年、何が最も大きな仕事になるか。次に、候補者がどのような成果をあげてきたかを見る。こうして組織としてのニーズと候補者の実績を合わせればよい。
ACTION POINT
#あなたの組織にとって 、 #5年後における最大の仕事は何でしょうか 。
#その種の仕事について最高の実績をもっているのは誰でしょうか 。
本日のテキストは、『非営利組織の経営』 2007年版だと、174〜175ページ。第Ⅳ部 ボランティアと理事会>第1章 人事と組織>トップの継承
ここでドラッカーは安易な後継を戒め、「仕事に焦点を合わせよ」「今後、何が最も大きな仕事になるか、をみよ」「候補者がどのような成果を上げてきたか、をみよ」シンプルなことを記している。
トップの継承にあたっての前向きな方法は何か。それは仕事に焦点を合わせることである。これから数年、何が最も大きな仕事になるか。次に、候補者がどのような成果をあげてきたかを見る。こうして組織としてのニーズと候補者の実績を合わせればよい。
ちなみに、2019年の調査によると、中小企業が後継者選びに重視したポイントとして、以下が挙げられています。
![](https://assets.st-note.com/img/1649903690700-H4JqZQ5Rkg.jpg?width=1200)
トップ3は、「自社の事業に関する実務経験」「自社の事業に関する専門知識」「経営に対する意欲・覚悟」。
ちなみにみんな大好き「論語」(孔子)には、なんと書いてあるか、というと、
「君子は器ならず。」(特定のことしかできないのではなく、いろいろな方面で自由に才能を発揮できることが望ましい)
「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」(徳の高い人は、和して同ぜず。つまり、他の人たちと協調(協力)はするけれど、だからといってむやみと同調(雷同)するわけではない。それに対して、徳の低い人は、同じて和せず。つまり、他の人たちに同調はするけれど、協調はしない)
「君子の徳は風」(風が草をなびかせるように、君子がその徳によって人々をなびかせ教化する)
「君子の九思」(君子として常に心掛けるべき九つのこと。見るときははっきり見る、聞くときはしっかりと聞く、顔つきはおだやかに、態度はうやうやしく、言葉は誠実で、仕事には慎重、疑問は質 (ただ) し、怒りにはあとの面倒を思い、利益を前にしては道義を思う、の九つ。)
「子貢、君子を問う。子曰く、先ず其の言を行い、而る後に之に従う」(子貢は君子、人徳の完成した人間について孔子に尋ねます。子貢自身は口が達者な人物だったそうですから、孔子は「まず普段あなたが話していることを先に実行し、言葉はその後から出てくるような人を人徳の完成した人というのですよ」と釘を刺します。どこまでいっても実行なき者に人徳は生まれません。口舌の徒となるよりは不言実行の人間の方がよほど良い、そういうことを言っています)。
儒教の倫理においては、君臣、父子、夫婦、長幼、兄弟、朋友というように人間関係を分類し、それぞれの関係において、それぞれにふさわしい振る舞いをすることが「誠実」とされる。これはつまり、関係が一方通行ではないということである。
儒教における君臣(君子と臣下)は、臣が臣たる以上、君は君足らねばならない。つまり、「君子」と呼ばれるためには、君主もまた君主にふさわしい振る舞いを要求される。それが出来ないのであれば、君主は君子ではなく、君子でないなら君主には相応しくない、ということになる。
結論として、「ドラッカーと論語」を記した安冨歩教授によれば、
仁たりうる者を「君子」と呼ぶ。
組織を率いる良きマネージャーに絶対に必要な資質は「仁」。「仁」とは君子として組織運営者として相応しい振る舞い。それは学びと習いに喜びを見出し、常に、改善するにつとめる状態=「仁」を持ち、仁たりうる者を「君子」とした。
「学び」と「習い」の喜びを知り、それがない者にも穏やかに接することができる者こそが「君子」である。
まとめますと、
後継者選びにあたり、
ドラッカーは、「仕事に焦点を合わせよ」「今後、何が最も大きな仕事になるか、をみよ」「候補者がどのような成果を上げてきたか、をみよ」としていて、
論語(孔子)は君子=「学び」と「習い」の喜びを知り、それがない者にも穏やかに接することができる者=「仁たりうる者」としています。
ご参考になればと思います。今日を変えていこう。愛を込めて。
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