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5月13日 保護主義の行く末
おはようございます
続きです。
#ドラッカー #365の金言 #5月13日 #保護主義の行く末 #成果をあげる上での最大の障害はわれわれの視野を狭める昨日の問題である
このNoteは、「ドラッカー365の金言」に記された1日1テーマに対して、自分の感想や想い、そして、私自身の実践について書いたNOTEです。本文そのものを全て引用することはありませんので、ドラッカー博士の論文をお読みになりたい方はぜひ本書をご購入されることをお勧めします。
“汝の時間を知れ“ ドラッカー
上記は本書の扉の次のページに記されていたメッセージです。これは「時間は無限ではないから集中せよ」という意味かも知れません。ドラッカーの65年以上にわたる著作集を読み続けるほどの時間がない方のために、本書がある、という意味かも知れませんね。
編者のマチャレロ教授は
“最後にACTION POINTとして取るべき行動を示唆した。ここでお願いしたいことは、読者ご自身が「すでに起こった未来」を探すことである。新たなトレンドを見出したならば、ドラッカー学校の伝統に従い、自ら行動していただきたい。“
と記して、本書を実践する書、として欲しいと述べています。
著作権等の関係から、日々のドラッカー論文(つまり、本書の本文)を全文引用することはしませんので、ご関心の方はぜひお手元にお持ちになることをお勧めします。
今日のテーマ:保護主義の行く末
今日のアクションポイント: #製造業における雇用の減少は製造業の基盤の弱体化を意味しますか #先進国が肉体労働力によって動かされる経済でなくなったことはなぜ理解されないのでしょうか
今日の提言は、「保護主義は情報革命には勝てない。かつて日本を成長させた保護貿易の時代には戻らない。したがって、劣った国内企業や農業を保護するな、グローバル経済の中で、鍛えて国際市場に通用する産業と農業に育成しよう。」というある意味、前向きな提言です。
しかしながら、行きすぎた新自由主義、グローバル経済の弊害が明らかになり、GAFAなどの情報企業が独占的に情報を管理し、トランプ前大統領など気にいらない人物とGAFAが認定すれば、その人物のアカウントを永久強制閉鎖するという施策は基本的人権と抵触する、という意見もあれば、合法である、という意見もあり、自由に組織に任せておくべきか、どうか議論が始まったばかりです。
また、スパイウエアによって機密情報を盗む某国の計画的な策略が明らかになった2018年以降、貿易も経済も安全保障の課題として語られ、ウイグル、チベット、香港への非人道的なジェノサイドに対して賛同できない、と表明する欧米企業も続出する事態に。
大戦前夜のように、再びブロック経済圏による管理強化時代が到来しつつあることを感じています。
パンデミックが不況と停滞、そして、国際対立を引き起こし、ランドパワーとシーパワーが激突する。100年前と構図はほとんど変わりません。
さて、ドラッカーは
新しい時代の製造業は労働集約型ではなく、頭脳集約型のものになる、と提言していました。(「ドラッカーの遺言」より)
しかし、頭脳集約型で働くホワイトカラー人材が足りなくなる、という彼の心配は杞憂に終わりました。
事業計画を立案し、設計やデザインを考え、マーケティングや研究開発に知恵を絞る人材のみを社内に残し、残りはアウトソーシングする、というドラッカーの提言よりも現実は先に進んでいます。
すなわち、すべての機能がアウトソーシングされ、大企業は、もはや製造設備だけをスケジューリングして動かす「空っぽの器」の下請けになりつつある、ということです。
企画もデザインもマーケティングも優れたベンチャーや才能ある外国起業家が実施し、言われたことを言われるままに行うことが得意な日本人は廉価にサービスする世界の下請け、という最も儲からないポジションに落ち着いてしまいそうです。
「日本企業よ、お前の会社に何ができるんだ?」と問われた時、あなたはなんと答えているでしょうか。
多くの企業は、儲けのコア・コンピタンスを手放し、下請けに甘んじています。それがために、この20年間、付加価値額が増えない、むしろ、減っているのです。
下請けがどれだけ生産性を上げたところで根本的なところで利益を増やすことはできません。問題は、むしろ、ビジョンなき経営、戦略なき経営、特許やライセンスなどの権利ビジネスへの展開にあると思います。
良き方向へ進むことを祈ろう。
今日もやっていきましょ!
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