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答えの、ひとつ手前
昨晩の話。
うちの近くのとってもおいしい小料理屋さんで晩ごはんを食べた帰り、なんとなく、もうちょっと食べたいような気分だったので、自動販売機でおしるこ缶を買うことに。
おしるこ、て。と毎回思うけれど、10年に1回くらいは買う、自販機のおしるこ缶。今回もやっぱり「おしるこ、て。」と思いながら、甘いものが欲しくて書いました。お久しぶりだね、と心のなかで呟きながら。
隣で、息子9歳も「俺も飲んでみたい」と言うので、120円を進呈。ドキドキしながら購入する姿を眺める。
家へと続く坂道、3人でくだりながらおしるこを飲み始める私と、まだ熱いからと缶を握りしめる息子。彼がふと「この缶には、くぼみがあるんだね」と言った。
飲み口の少し下に、グルっと一周あるくぼみ。「粒がよく出る容器」と書いてあることを、自販機の時点で把握していた私は「そのくぼみは、どうしてあるんだと思う?」と尋ねてみる。
この類の会話は、我々親子の間ではよく交わされる。本当の答えを正解とすることもあるし、おふざけ回答を正解とすることもある。合っていても、間違っていても、考えて、意見を出す癖づけを、私にも彼にもしている、そんなイメージで。
パッケージに答えは書いてある。たぶん、息子はそれを読んでいると思った。だから答えはすぐに出るだろうと思ったら、9歳の口から出てきた回答は「工夫?」だった。
予想外の回答に驚きながら、ああ、でも、そうだよね、工夫だよね、とものすごく染み入った。なんだか、自分がいつも階段を一つ飛ばしで登っていることに気づかされたような、そんな気分。
粒がよく出るようにする、ための工夫。
答えにたどり着くには、いくつもの段階がある。
便利の手前には、人の想いや努力がある。
つまりとか、要するにとか、早い話とか、いいがちおばさんな私。
一つひとつ、辿っていく世界線をまたひとつ、教えていただきました。
写真、入れてみたけど、容器のかたちわかりにくいねw
背景にしたお犬様は、ものすごく迷惑そうな顔されてるしw
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