汚れるジュエリー
ジュエリーを毎日使っています♡もちろんシャワーの時も肌身離さず着けています♡
私のサロンでは、そう仰る方には
お願いがあります!是非やめてください!😢
とお伝えしています。理由については、私はダイヤモンドジュエラーなので、まずは、ダイヤモンドジュエリーのことだけでお話します。
ダイヤモンドには「親油性」という特性があります。皮脂や化粧品など油性のものはダイヤモンドの表面に付きやすいというものです。鉱山の石ころの中からダイヤモンドの鉱石を分別する際にもこの親油性を利用し、特殊な油がついた回転ベルトに引き寄せらるかどうかで分別しています。
つまり…皆さまの想像以上に…ダイヤモンドジュエリーは日々の使用で汚れています!
親油性により油性化した表面には、空気中に漂う埃が吸着、次第に溜まってしまいます。そしてまたその上に化粧品やハンドクリームなどの油がついて…の繰り返しです。さらに冒頭の方のようにシャワールームでも着けているということは、シャンプーや石鹸などの油分がまた付いてしまい…
親油性はダイヤモンドの特性なので、致し方のないことなのですが、そのようにして表面が油脂化していきますとダイヤモンドに光が入射したりファセット(面)での反射が起こらないため、輝きが鈍化してまいります。。。
そして更に…非常に言いにくいのですが、
品質のランクが低いダイヤモンドの場合、表面の研磨が悪かったり、表面に向かう天然の内包物を伴う小傷があったり、ガードル部分が研磨されていないなどの理由で、油脂化したものがこびりつき、長年そのままにしているとなかなかその汚れが取れないということが起こります。
またアンティークジュエリーや、母親世代のダイヤモンドのカット技術は現在のカット技術とは比べ物にならないほどです。現代物より表面の研磨状態がよくないものも多く汚れが付きやすいと言ってよいでしょう。
また、ジュエリーはデザインの構造上、洗浄が行き届かない場所があるため、その部分が油脂化すると…あゝと、取れない…洗浄は至難の業です。
そういえば最近輝かなくなってきた気がしてました。。。
そんな風にお気づきになられた場合は、是非とも購入店へお持ちください。正しい知識をもったジュエラーであれば洗浄もしっかり、そしてメンテナンスの大切さをしっかり教えてくださるはずです。
ジュエリーは購入されてからもケアが必要な繊細なもの。購入した時のドキドキやウキウキを忘れてしまいがちですが、使用したら優しくセーム革やジュエリークロスで表面の皮脂を取って、正しく仕舞いましょう。
婚約指輪や結婚指輪は外さないといけないのですか?!
こちらについては指輪が愛の象徴であるが故に考え方は色々かと思いますが、「汚れない」という点だけでお伝えしますと、お風呂に入る前にジュエリーの素敵な置き場所を決めていただいて、想い出のリングクッションを置いたり、ハートのジュエリートレイなどを置いて、必ずそこに置く!と決めてお風呂あがりにまたお着けになるのはいかがでしょうか♡
因みに…わたしの365日jewelryライフでは、ハンドクリームはほぼ使いません。特に仕事中厳禁です。お化粧をしたら石鹸で手を洗います。ジュエリーは身支度の最後に着け皮脂が付きにくいよう気をつけて使っています。
またお風呂では絶対に着けません。。そして置き場所を決めているので、紛失は今のところありません♪
ジュエリーが本当に好きな方は、ジュエリーのメンテナンスがしっかりされています。汚れるから着けない、ではなく、汚れないように気をつけて使おう、汚れているかも知れないからプロに見てもらおうという感じです。
信頼できるジュエラーを得るということは本当に大事ですが、こういった事は言いにくいと思われるジュエラーもいるかもしれません。私はメンテナンスのオススメもジュエラーの仕事だとは思いますが、お客様からメンテナンスの依頼をされると、喜んでしてくださると思います♡
買っていただいた後のこともとても気になってしまう私。サロンで
ジュエリー洗いましょうか?検品しましょうか?
と私がお声がけした場合は、是非お預けくださいね♪
最後までお読みくださりありがとうございました✨
写真:イタリア大使館にて🇮🇹