ぱぱっと手軽に作れない、面倒くさい料理~とうもろこしご飯
このシリーズ(シリーズ化するんかいっ)は“こだわり”という名の、私の思い込みと偏見に溢れた面倒くさい料理のレシピです。○○の代わりに△△でよいのか…という類いの質問には一切答えられません。何故なら○○をあえて使うところがこの、面倒くさい料理たる所以だからです。手順についても同様です。
「料理作りは常に簡単に済ませたい」と考える方には敵のようなレシピ。逆に「たいして面倒くさくないじゃん」と感じる方は既に高度なご自身のこだわりを持たれているはずですから、このレシピは役に立ちません。
どんな風に作っても美味しいとうもろこしご飯をわざわざ面倒くさくする…繰り返しますが、これは世の中に余り必要とされないレシピなのです。
材料(数人分)
①とうもろこし 1本以上
②米 2合③とうもろこしの蒸し汁(冷ます) 200㏄
④岩塩 小さじ1
⑤無塩バター 大さじ1
作り方
1.①とうもろこしは何本かまとめて蒸し、そのうちの1本を使います。今回は8本をそれぞれ2つに割って2回に分けて蒸しました。
水から蒸し器に入れ沸騰して5分で火を止め、そのまま冷まします。かために蒸し上がります。この蒸し汁はご飯を炊き込むときに使います。
2.とうもろこし1本を芯から外します。最初の一列は包丁で。あとは指で外していきます。
3.炊飯器に分量の②米と③蒸し汁、④岩塩、2.のとうもろこしの芯(画像では割っていますが、割らなくても大丈夫です)を加え炊きます。
4.フライパンに⑤バターを入れて外したとうもろこしを焼き付けます。バターがくどいという方はオーブン等で油分を使わず焼き付けるという方法もあります。いずれも余りかき回さずにこんがり焼くのがポイントです。
5.ご飯が炊き上がりましたら、芯を取り出し4.を加えて静かに混ぜます。ご飯には蒸し汁と芯の旨味が炊き込まれていますから、とうもろこし自体の旨味を外に逃さない、かつ芳ばしくするための工夫です。
6.お皿に移し、胃袋の調子の良い方はさらに蒸したとうもろこしを添えます。色味のためにと、決してパセリなどを散らしてはいけません。
とうもろこしをこよなく愛する人による、とうもろこしをこよなく愛する人のための、とうもろこしご飯です。
バター・ヴァージョンはぽろぽろとなり、箸では難儀ですからスプーンで食べましょう。
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