RTA in Japan 2021 Summer ボランティア参加レポート(お仕事内容、良くなった事、改善して欲しい事etc)
今更すぎますが、RTA in Japan 2021 Summer(2021/08/11〜2021/08/15)にてゲームシーン管理という立場でボランティアに参加しました!
昨年の年末に開催されたRTA in Japan 2020もボランティアとして参加しており、RTA in Japanのボランティア参加として2回目となります。
この記事の注意点としては以下の通りです。
・記事の内容はあくまでも自分自身が経験した立場を元に書いております。
・あくまでもボランティアの位置づけなので運営の立場よりは内部事情を詳しく知っているわけではありません。
・運営から公開してはいけない機密的な情報は書かずに、できる範囲で公開した内容となります。
なぜボランティアに参加したの?
やっぱり、「このイベントが大好きだから」ですかね〜
RTA in Japan 2020の方にもボランティアで参加しましたが、RTAに疎い自分でも中でイベントを動かす楽しさやRTA走者の方達と色々と会話できたりと自分が胸を張れて面白いと言えるイベントだなと思いました。
今回もこのイベントがより盛り上げてほしいこととeスポーツと言われているジャンルにも負けないくらいの盛り上がりはできるコンテンツとして盛り上げたいなという気持ちでお手伝いに参加しました!
どういうお仕事内容なの?
ボランティアのお仕事としては以下の通りです。
・モデレーター
・Twitter管理
・プロデューサー
・ゲームシーン管理
私はゲームシーン管理のお仕事に携わりました。それ以外の仕事内容についてはわかっておりません。
ゲームシーン管理の仕事内容としては、
・Discordで走者さん解説者さんの呼び出し、本番までの説明、使う配信サーバーの提供
・OBSで走者のゲーム配信準備、音量の調節、実際にゲームプレイしながらのリハーサル
・NodeCGでゲーム画面以外のレイアウトの編集、タイマースタート&ストップ
・適宜、プロデューサーや運営へ配信や画面切り替え等のコミュニケーション
詳しくは以下に2020年に参加したRTA in Japan 2020の技術ボランティアの仕事内容について記載しておりますので、ご覧ください。
ゲームシーン管理のシフトと担当ゲーム
シフト時間
どちらも早朝の時間帯となりました。
14日は4時間ほどの睡眠で05:30起床しそのまま仕事に入りました。
15日はオールしまして(寝れなかったため)、無睡状態で10:00まで仕事をこなしました。
・2021/08/14 06:00〜11:00
・2021/08/15 05:00〜10:00
今思えば、寝た方が仕事で睡魔に負けずちゃんとできると思います。
もし、ボランティアに参加するときは休息とってくださいね。
担当したゲーム一覧
担当するゲームは、時間帯として主にレトロゲーム中心で総数も多かったですね。
レース形式ゲームの担当はありませんでした。
8/14は4ゲーム、8/15は4ゲーム、合計で8ゲームのゲーム配信裏方として頑張りました。
以下担当ゲーム一覧(2021/08/14)
Wild Guns
はたらくUFO
遊戯王ファイブディーズ ウィーリーブレイカーズ
ときめきメモリアル
(RTA中に途中でシフト交代)
以下担当ゲーム一覧(2021/08/15)
バーニングレンジャー
高橋名人の冒険島3
謎の村雨城
ワギャンパラダイス
(RTA中に途中でシフト交代)
今までのイベントと比べて改善されたこと
昨年のRTA in Japan 2020と比較してですが、大きく改善されたことがあります。
配信環境の増強に伴う効率化
これが一番といって良いほどイベントでは良かったことだと思います。
ゲームシーン管理のお仕事をやっているときは昨年と比べてかなり作業が効率化したように思います。
実は昨年度のRTA in Japan 2020では終盤の日程になると大幅に時間が遅れておりました。
そのためか、運営の方が仕切るようになってしまい技術ボランティアとして参加していた人が仕事を減らされてしまう事態が発生しておりました。
これがあったからか、配信環境の改善が行われました!
今までは以下のような形で走者の配信しているゲーム画面を取り込んでTwitchへ配信を行っておりました。
この配信形式の問題点としては以下の通りです。
■現在RTA配信している方がスタジオを占拠している。
これで問題ない人も多いかと思いますが...
本番環境でスタジオは1つしかありませんので、次のRTAを走る人の準備が本番環境でRTA配信している人が終了するまで待たなくてはなりませんでした。
RTA配信を待たなくてはいけないので以下画像の通り、準備に時間をかけるのでいつ始まるかわからず視聴者を待たせてしまう状況がかなりの頻度で発生しておりました。
RTA配信している人が終了してから次の走者様の準備となりますので、事前のトラブル対応ができない問題も発生しておりました。
この問題が発生したからか配信環境が大幅に整備され、以下のようにスタジオ数が増えました!
※余談ですが、ボランティア向けに配信環境のマニュアル作成やスタジオ区別するためのDiscord画像アイコン作成等貢献してくださったアジーンさんには感謝しております。
この配信形式にしたことで何が変わったかと言うと、
■事前準備が余裕を持ってできるようになった!
例えば、スタジオAでTwitchにてRTA配信やっているとするとスタジオBでは現在は何も使用していない状況があったとします。
1. スタジオAでのRTAがもうすぐ終了となるときに走者のかたをDiscordで呼び、配信の事前準備をする。
2. スタジオAの配信が終わったら、事前準備していたスタジオBへ本番環境に切り替える。
3. スタジオBのRTAがもうすぐ終了となるときにスタジオAでの事前準備を始める...
というように本番中に別スタジオで事前準備ということが可能になったので、RTA in Japan視聴中の皆さんを待たせることもなくすぐに次のRTA配信を見ることができるようになっておりました。
以下の画像と比較したら前者と大きく改善されたサイクルになっているかと思います。
また、配信の裏方をやっていて思ったのは、走者や解説者の方々も本番前は緊張されている方が多くリハーサルの再考する方も多かったというのもあり、時間にゆとりを持ち慌ただしく本番に移行しなかったので本来のRTAプレイや解説が出来ていたのではないかと思います。
RTA配信が早く終わったこともありますが次のゲームへの切り替えを待つことなくイベントを進められたおかげもあり、予定よりも進行が早い状況が多くなりました!
今まではバックアップ枠という惜しくもRTA in Japanに採用とはならなかった走者さんがいらっしゃいました。
バックアップ枠は合計で15ゲームありましたが、空いた時間を使い以下4ゲームほど本番の配信で日の目を見ることができるようになりました!
・Assault Spy
・ときめきメモリアル (ゲームシーン管理担当だった)
・Hades
・ワギャンパラダイス (ゲームシーン管理担当だった)
イベント開催前配信テストの実施
今回はイベント開催前に配信テストを運営の方が行っておりました。
具体的なテストの詳細は分かりませんが、RTA in Japan用のセッティングをした走者のゲーム配信環境テストを行っておりました。
そのおかげもあるのか、本番ではゲーム配信でのトラブルは少なかったのかな?
以前のイベントに多発した画面の乱れやフレームレートが極端に悪くなることが少なくなったのかな?とは思います。
配信用プロトコルの変更
これも詳しくは分かりませんが、配信用に今まではRTMPというプロトコルを使用して配信を行っておりました。
近年になってSRTというプロトコルが登場し、イベント配信時はSRTプロトコルを中心(対応できない走者さんはRTMPで代用)にしておりました。
調べた限りだと従来のプロトコルよりも配信の遅延が少なくなり、より高画質に配信できるそうです。
実際に配信の裏方で作業していましたが、配信環境とTwitch配信での違いが個人的にはあまり感じられませんでした。
ですが、そこまでの変更をしたということは何かしらのメリットがあったのではないかとは思います。
もっと改善してほしい点
次のゲームの宣伝をTwitch配信で出来れば...
今年のRTA in Japanを見ていて気づいた方もいらっしゃるかと思いますが、RTA in JapanへのTwitterのツイートを取り上げることがRTA中に見ることなかったのではないかと思います。
昨年まで出来ていたのに何故か今年できなくなったのは分かりませんが、やはり欲しかったと思います。
以前では以下のようにツイートを表示できておりました。
ツイートを取り上げることで本イベントに興味を持ってくれることに良い循環を与えるのに良いかも知れませんが、個人的に以下の要点でツイートの取り上げは大事だと思います。
■急遽予定変更となった場合の連絡網として活用すれば良かった
前述の通り、今回は配信環境の改善によりバックアップ枠のゲームが多く配信できたというのは良い収穫でした。
それは良かったのですが、バックアップ枠を2つ経験した身としまして、急遽バックアップ枠の放送が入った時の連絡網が乏しかったのではないかと思いました。
公式Twitterではバックアップ枠が入るとなると数十分前にツイートで連絡しておりましたが、Twitchの配信を見ている人にとっては次のゲームが予定通り進むと考えて視聴している方が大勢いらっしゃるのではないかと配信を見ていて思いました。
Twitch視聴者が次のゲームがバックアップ枠と知れるタイミングが「RTAちゃんがゲームをしている準備中の画面」が最速となってしまい、これでは遅いのではないかと思います。
Twitchのコメントという手も考えましたが、コメントの流れるスピードも数万人という視聴者数ならすぐに流れてしまい確認しにくいというのもあるのではないかと考えています。
改善点としては、やはりRTA中に次のゲームが変更になることの公式ツイートを取り上げることができればこの問題は解決できるのではないのかなと思います。
または、配信の裏方をしているゲームシーン管理担当のボランティアが配信中に手動のコメントで視聴者に連絡するといったことも必要だと考えています。
それらをするにも配信環境を整備しなければならない問題があるかと思いますが、運営さんにその旨は連絡しました。(何とか改善されないかな...)
スタジオごとに配信用のサーバを分ける
スタジオA,Bに分けられたのは良かったのですが、それぞれ配信用のサーバを共有しているのでスタジオA,Bで使用する配信サーバを同じにしてしまうと競合が発生してしまう恐れがあります。
また、「スタジオAは〇〇のサーバを使用しています!」のように、プロデューサーやゲームシーン管理の人にコミュニケーションしていたが、コミュニケーションミスというのも考慮しなくてはいけないなと思いました。
なので、以下のようにスタジオA,Bそれぞれに4つの配信サーバを占有させた方が競合は起こらないのではないのかな?とは思いました。
個人的に反省すべき点
担当するRTAの内容を把握するべきだった
ゲームシーン管理の業務をしていての個人的な反省として、そのRTAのレギュレーションを把握していなかったことがあります。
担当したWildGunsですが、てっきりレース形式でRTAするものだと考えておりましたが、2人で協力プレイRTAするという内容でした。
そのため、2画面用意して準備していた私の代わりに運営さんがセッティングをするという事態が発生してしまいました。
なので、そのゲームのRTAはどういうものなのか、Oengusの応募内容や応募した動画を視聴して担当するRTAについて把握するべきだと思いました。
タイマースタートとストップのタイミングをやらかす
タイマースタートとストップはRTAにとって重要な要素の一つですが、やらかしてしまいました。
ゲームシーン管理で担当したWildGunsとバーニングレンジャーです。
そのときはRTAが始まるまでTwitchの配信を見ていたため配信環境とは大きく遅延しているということがあり、Twitch基準でタイマーON OFFをしておりました。
ボランティアで出来る範囲以上のことを行なった
謎の村雨城はゲームシーン管理担当だったので、配信準備をしておりました。
実際にセッティングしていると、そのゲーム画面がやや暗くこのまま配信すると暗い画面のままだと気づきました。
私は無断でマニュアルにはないOBSの色彩設定やコントラスト設定をいじり、画面の明るさ調整をしました。
今思えば、ちゃんと運営に連絡するべきだったと思います。
統括
色々と迷惑をおかけしましたが、ここまで多くのRTAに対してゲーム配信の担当ができただけでも誇りに思っております。
なかなかRTAしようという気があまり起きない私ですが、いつかはRTA in Japanに出れるぐらいのRTAの実力を身につけてみたいとは考えております。
宣伝ですが、RTA in Japan 2021 Winterが2021/12/26〜2021/12/31に開催予定です!
もちろん私も参加してみたいです!(ボランティアで)
今回も個性的なRTAが盛りだくさんになるかと思いますので、是非視聴しに来てください!