〜ワインテイスティングノートP.3〜Albarino Rias Baixas Just B Wines2017
産地 D.O Rías Baixas/リアスバイシャス(スペイン)
品種 アルバリーニョ100%
容量 750ml
アルコール度数 13.0%
希望小売価格 ¥2750(税抜き)
(データは株式会社フィラディスのHPより抜粋)(写真は日本ソムリエ協会東京支部例会にて)
株式会社フィラディスのHP上にテクニカルシートが表記されていたのでこちらを転記。
<畑での工程>
バル・ド・サルネスの海沿いに広がる畑のブドウ、樹齢は20~60年。
花崗岩土壌。高い棚仕立てで、ヘクタール当たり1000本という低い密樹率で栽培を行う。
その理由はこの地が花崗岩主体で比較的砂が多く、有機物と酸に富んだきわめて肥沃な土壌であり、ブドウを密樹させないことで一本あたりに行き渡る栄養を増やし、活力溢れる成長を促すためである。
収穫は100%手作業で、その後は品質を保つために18kgという小さな籠に入れられる。
<製造工程>
ステンレスタンクを使用して16℃で18日間発酵の後、澱とともに3ヶ月熟成させるが撹拌はしない。
瓶詰後のワインの酸の状態に非常に神経を使っており、他の生産者よりもリリースを約半年遅らせている。一般的に、アルバリーニョはリリース直後の高い酸度がもたらすフレッシュ感を楽しむ飲み手が多い中、ジャスト・ビーでは少し時間をかけることで、落ち着いた酸に柔らかいボリューム感が加わり、強さの中にも絶妙な円熟感が楽しめる。
<新樽率>
0%
ひと通り公開情報を記載したのでここからはこのワインの分析に入っていく。
1.前提
このワインの温度は10度程度からのスタート。
当日の抜栓と思われる。
2.外観
澄んだ輝きのある無色に近い色調。
サラッとした若々しい印象。
3.香り
第一印象は控えめな柑橘類やハーブのような香り。
更に香りを探るが控えめでニュートラル。
30分後温度が上昇してくるとトロピカルフルーツのような香りが感じられ
そのギャップに驚いた。
4.味わい
やや軽めでドライなアタック。
フルーツ感はほんのりグレープフルーツが感じられたが
すぐにシャープな酸、強めの苦味に追い越されてしまう。
塩味もハッキリしている。
コンパクトなバランスでアルコールは中程度。
余韻はやや短く印象としてはとにかく硬いワイン。
5.楽しみ方の提案
料理とのマリアージュ
提供温度10~12°c
生牡蠣(ただし紅葉おろしやレフォールなどの薬味は必須)
たんぽぽやルッコラ、クレソンなどの苦味の強いサラダに
酸味の効いたヴィネグレット。
提供温度それ以上
カキフライ(タルタルソースで)
カジキのソテー(フレッシュトマトのソースで)
6.雑談(感想)
ポイントは冷えた状態の時の塩味と苦味かなと。
良くも悪くも(好き嫌いが分かれると思われる)個性的な味わいでした。
ありきたりな味わいではなくテロワールや品種の個性を重視したのかなと
想像が出来てそれは素晴らしいなと感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
山田正道
シェフ、ソムリエ、SAKE Diploma、出張料理人として活動。
現在は主に西麻布の紹介制のBARとオンラインワインショップを運営しています。
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