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#現代思想
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「ネグリ=ハート、ラカン、カントの狭間で――グローバル資本主義下における<協働>の構成」 心の諸問題考究会『心の諸問題論叢』 (ISSN:13496905) vol.3, no.1, pp.1-16, 2007
はじめに 本論は、グローバル資本主義下における<協働>の構成をテーマとする。我々は、この<協働>とは何かを、ここで定義することはしない。(注1) それに替えて、我々は、この<協働>の実践モデルとして、この私が他者との間で、「私の生活の工夫/技」を伝え合うことを提起する。これは、<線を引くこと>としての呼びかけと応答のモデルでもある。(注2) この<協働>の構成は、グローバル資本主義下における我々の生存にとって切迫した課題である。 我々は、これを相互的で対等なコミュニ