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だーまの毎日名言①:誠意は言葉ではなく金額by福留孝介

誠意は言葉ではなく金額という発言の経緯

中日ドラゴンズのレジェンド、福留孝介選手が契約交渉の時に発した名言です。
年俸3億8000万円という提示に対して、不服の意を唱える形で出ました。

福留孝介「誠意は言葉ではなく金額」

いくら言葉で最大限の評価をしたと言われても金額に反映されていないだろう?という意味の言葉だと思います。
言葉でいろいろ言われても金額が足りなければ響かないということでしょう。

当時(2000-2010年)の野球選手は銭闘民族が多く、福留選手はその筆頭として活躍をしていました。
※銭闘民族は戦闘民族をもじった言葉でオフの給料交渉に全力を尽くす選手を指す。だいたい揶揄されるが稀に名言が飛び出すので目が離せない。

例えばソフトバンクホークスの杉内選手が外部から移籍してきた選手には気前よく金を出すことを揶揄して、

杉内「携帯電話会社と同じですよ。新規加入の人には優しくて既存の人はそのまま。」

と、親会社の主力製品である携帯電話とかけて発言していたり、とにかくファンはオフシーズンの舌戦を楽しんでいましたね。
最近は減りましたが。

中でも福留選手の銭闘力は高く、毎年以下のような名言を残しておりました。

福留孝介「僕の年俸が上がらないと、後輩たちに夢を与えられない」
福留孝介「上がった分は寄付するつもりだった」

よく言えばしっかりしていてプロ意識が高い選手。
悪く言えば金にガメツイ選手だと言われていました。

ちなみに今回名言として挙げた

福留孝介「誠意は言葉ではなく金額」

この言葉を残して2006年の福留選手は、中日のリーグ優勝に貢献しMVPにも輝いています。
打率.351(首位打者)、31本塁打、104打点、47二塁打(セ・リーグ新記録)の成績を残し、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。
野球を知らない人に説明するならばセンター試験900点満点で870点を取ったようなものです。
これ以上は望めないし、今年4億に届かなかったらもう無理だろうと本人も思ったのでしょう。

このことが遠因にはなっているでしょう。
翌年2007年、福留選手はメジャーリーグへと旅立ってしまいました。

ここまでだと、誠意は・・・という発言は結局十分な給与をもらえない選手の恨み節のように聞こえますが、とんでもない形でオチがつくことになり本当の名言に変貌を遂げました。


誠意は言葉ではなく金額という発言の5年後

メジャーリーグに旅立った福留選手。
当初の「イチローと松井を足して2で割った選手」という期待には届かないまでも毎年安定した成績を残していました。

そんな2011年、

福留孝介「誠意は言葉ではなく金額」

という言葉の認識を一変させる事態が起きました。

2011年に発生した東日本大震災を受けて、当時シカゴ・カブスに所属していた福留は100万ドルを被災地に寄付していたのです。
※当時のレートでおよそ8000万円。

しかもこのことを福留本人はこのことを公表しておらず、マスコミが関係者に取材したことで偶然判明した事実であったことも我々野球ファンを驚かせました。

誠意は!

言葉ではなく!

金額!

名言(笑)とされていたこの発言が本当に名言になってしまった瞬間でした。

「誠意は言葉ではなく金額」という発言の意味を知った我々は本当に驚き、手の平を返して称賛したのでした。

当時はなんJ(掲示板)に入り浸っていたのですが、とにかくスレッドが立ちまくっていたのを覚えています。
それまで金にガメツイ選手と思われていて、一番寄付のイメージから遠かったんですね。
そんな福留選手が。
しかも遠く離れたアメリカの地から、まさに言葉ではなく金額で。

なんという時間差トリック。
なんなら、2004年の「上がった分は寄付するつもりだった」も回収してるじゃないか!と話題になっていましたね。


このエピソードが私(だーま)に与えた影響は大きく、今でもこの言葉を指針にしています。
自分の言葉と行動が伴っているか、常に考えるようにしています。


やる気だけを口にしていないか。

キチンと行動しているか。

相手にとって益となる行動をしているか。


考えるといいかもしれません。


ちなみに今、福留選手は44歳。
当然引退・・・と思いきやまさかの現役です!

しかも半ば喧嘩別れで出て行ったような中日ドラゴンズに戻って、戦力として活躍しています。

40歳までに大抵の選手は引退しますから、40歳過ぎても活躍している福留選手はすごすぎます。

まさにプロ意識の塊といったところでしょうか。

最後に

実は福留選手は、私が名古屋に住んでいた時に中日ドラゴンズに入団した選手で、当時とても応援していてバッティングフォームをマネした憧れの選手でした。
まさか自分が大人になった今も現役で活躍するなんて・・・と驚いています。
それもあと数年ですが、現役生活を終えるその時まで応援していきたいと思います!

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。

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なんか本当にいいのかな?と思うくらいサポートしていただいているのですが、感謝感謝です。