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『りにゅうこく物語』〜食べるを支える

 なぜ歯科衛生士をしているのかを自問自答したことがある。口腔周囲筋ケアのプライベートレッスンを受ける際はこれを学んでどうしたいのかを何度も突っ込まれて聞かれた。

 その時はそこまで食べるを意識していなかったかもしれない。でも、機能やメカニズムを学べば学ぶほど、食べるという行為が発達に大きく影響することを知る。さらにそれは喜びや楽しみを伴うもので人生を豊かにすることを確信していた。
2019年の日本摂食嚥下リハビリテーション学会の大会テーマが「食べるを支える」それを受けて歯科衛生士になると決意。

歯周病治療、口腔衛生指導すべて自分の仕事は食べるを支えるため。それがウェルビーイングに繋がると信じている。

その目的もあって、いろんなことに手を出してみた。ST、OT、PT、ピラティスインストラクター、ボイストレーナー、ヨガトレーナー、歯科医師、耳鼻科医、小児科医などさまざまな方から学ぶ。姿勢、呼吸、咀嚼嚥下、筋肉、舌、栄養、睡眠、偏食マインドフルネス…

特に離乳食は時間をかけて学び続けている。現在進行形…
オンラインの講座を受けると宿題が出るので、それと先生の顔がいつも脳裏をチラチラしている状態。

そんな中、同じコミュニティ(母親アップデートコミュニティ)に属している水彩作家さんの描く作品と出会った。

学びの場であるということについては、セミナーの報告という形で私が下記の記事をまとめています。

私の子ども時代、子育て時代共に五感を意識するような離乳食ではなかったと振り返ります。そして、食べてくれないことに悩む方は非常に多いです。地域としても、それが課題であるけれど受け入れてくれる場所がないと相談も受けています。それが出来るようになりたくて、神奈川県立こども医療センター偏食外来担当
大山牧子先生(小児科専門医)より学びました。

食卓は学びの場、楽しい場であること。決して母親を追い込んではいけないということを強くおっしゃっていました。

いろいろ、テクニックはあるのですが一番大切なのは親子関係です。

必死に赤ちゃんと向き合うこと。赤ちゃんを大きく育てようと必死になるのはみなさん同じ。が、あまり食べないと悩む…
ですが、赤ちゃんからしたら初めて出会う食材はモンスター。恐る恐るの連続なのです。

これをこんな風に表現できるママの感性。私は心底感動しました。

現在はこちらを受講中です。

離乳食カフェが出来るぐらいのレベルを目標としています。(私の場合は特に他の専門家との連携はマストですが)
講座ではママたちに赤ちゃんを見て欲しい。レンズ越しではなくて実際の目で見て欲しいということを繰り返し言われます。
yukkoさんの解像度の高さは、にわかに学び始めた私には太刀打ち出来ないものです。

赤ちゃん(成人)も舌の位置は上顎に付いているものなのですが、あの頃舌を見ていたのか全く記憶に残っていません。


素晴らしい力作です。愛に満ち溢れています。愛は信頼関係を構築しますし、情緒の安定にも繋がります。
私の介入の余地は全くありません。
むしろ教えていただくことばかりです。

コミュニティで恩送りが出来たらいいなぁなんて思っていました。先輩ママからの言葉で安心したことがたくさんあったからです。

でも、逆に教えられているなぁと改めて思いました。

この『りにゅうこく物語』は1人でも多くの方に読んで欲しいです。
子育てママだけでなく支援側の方にも。

食べるを支える…
五感のフル活用については母親アップデートコミュニティ、副部長のまきちゃんとこんな風に話しています。

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