【失敗してもへこたれない!】SpaceXがどれだけ失敗を繰り返してきたか?
失敗を振り返って笑える文化っていいな〜
先日、SpaceXの公開している「ロケット打ち上げ実験失敗動画集」を見た。
動画のタイトルは"How Not to Land an Orbital Rocket Booster"、日本語にすると「軌道ロケットを着陸させない方法」だ。
非常にユーモア溢れるタイトルになっている笑
動画では、バランスを崩して爆発するロケットや着陸時に倒れて爆発するロケットの様子が、軽快な音楽と共に流れている。
SpaceXが、2013年から2016年にかけて、ロケットを再利用するために行った実験。その過程で起こった失敗たちを、一つにまとめた動画となっている。
●SpaceXのロケット打ち上げペースが急増
ロケットの再利用について、様々な失敗を繰り返したSpaceX。そのSpaceXは何度も失敗を繰り返しながら、ついにロケットの再利用技術を完成させる。
その技術は結果的にSpaceXのロケット打ち上げ回数を大きく伸ばすこととなった。
以下は、主力ロケットであるFalcon9が、2015年以降に打ち上げられた回数を示すグラフだ。
2015年時点でたった6回の打ち上げのみだったFalcon9の打ち上げ、昨年の2021年には打ち上げが31回まで増加している。
打ち上げ数の増加は7年間で5倍となっている。
この原因を探ると、やはり、軌道ロケットの再利用技術の完成が大きい。
再利用技術を持ったFalcon9では、1つの機体で何度も打ち上げすることができる。一方で、従来のロケットでは1回ごとにロケットを1から作る必要があった。
再利用技術の完成によって、SpaceXは高頻度かつ低価格のロケット打ち上げを実現し、宇宙業界の中心に躍り出ることになった。
いくつもの失敗を経て、手に入れた大きな結果だ。
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イーロン・マスクは、SpaceXの創業当時から失敗をポジティブに発表してきたと言う。「次に結びつく失敗」であることを非常に喜んでいたとのことだ。
今や宇宙業界の中心となっているSpaceXは、失敗を恐れない強い信念によって作られた会社であることが、よく分かる動画だった。
<参考文献>