ビルドアップに8人かけたときにピッチ上で起きる現象とは一体 −低い位置に人数をかければハイプレスが無力化する−
Hola Chavales!!!!
今日はスペインサッカー研究所の過去記事を紹介します。
この記事は2021年5月6日に投稿された記事です。
今から約一年以上前の記事ですが今月のスペインサッカー研究所のテーマにも深く関わってくるのでまだ入会してない方の参考になれば。
では早速ですが今回もサッカーのハナシをしていきます。
今回は4月17日のバルセロナvsアスレティック・ビルバオの試合の中で学んだことになります。
で、なぜそんな前の試合のハナシを今になってするのかと言いますと、僕は試合を見るときは必ずメモをとりながら見ています。
例えばこんな感じ👇
じゃあそのメモがそのまま学びになるのかというとそうとは限らなくて。
モヤモヤしたままその試合が終わることも多々あります。
(スペインサッカー研究所の記事は暗号みたいなこのようなメモをわかりやすく毎日解説しています)
で、時間が経ち今度は別の試合を見たときに初めて全部が繋がって、そのモヤモヤが解決するみたいなことがあって。
今回はそんな記事です。
まずバルセロナとビルバオの構図から見ていきます。
【1−3−5−2 vs 1−4−4−2】
【バルセロナ】
【アスレティック・ビルバオ】
今回のテーマであるビルドアップに8人かけるとはどういうことなのか。
それは相手の中盤のラインを越えるために8人の選手をかけるということです。
ではここからは、
8人かけることでピッチ上で起こる現象を見ていきます。
要するに自分たちが意図的にビルドアップに8人の選手を使うことでピッチ上に起こる現象は何なのかということ。
ただあくまでもハイプレスにおいて守備の目的はボールを奪うということでハナシを進めます。
⓵【8vs6】
まず初めに起きる現象は【8vs6】です。
(キーパーを入れた場合は【9vs6】です)
この状況ではフリーマンが2人いることになります。
フリーマンが2人いるということはどういうことなのか。
僕が去年の夏にセグンダB(スペイン3部)のプレシーズンに参加してとき。
フリーマンが1人いるだけでほぼボールを奪えないです。
これは本当、マジで一人の数的優位がいるだけでボールは奪えないです。
トップレベルになるとそういう世界になるんだと思います。
⓶【8vs7】
【8vs6】でボールを奪えないとなると次に起こる現象は【8vs7】です。
このときのフリーマンは1人です。
1人のフリーマンをスタートにボールを前進させていきます。
守備側はまだDFラインで数的優位を作ることができます。
それでもボールが奪えないと次に起こる現象は【8vs8】だと思うじゃないですか。
ただ【8vs8】になる前にもう一段階起こります。
⓷【8vs6(8)】
サイドバックが中間ポジションを取り1人で2人の選手をマークするカタチ。
中間ポジションを取ってきた場合のボールの前進させる基準は、
フリーマンにボールを運ぶことではなくボールホルダーへのプレスを遅らせること。
要するにプレスにおいて後手を踏ませたらいいわけです。
そしてこれでも守れないとなると、
ようやく完全にマンツーマンで捕まえることになります。
それが【8vs8】です。
それにより最終ラインを【2vs2】になります。
オフェンス側からすればこの状況になった瞬間にDFライン背後に広大なスペースを獲得します。
この試合を見ていて、
後ろに人数がかかればかかるほどハイプレスの勢いを受けるのかと思いきや、
後ろに人数がかかればかかるほどハイプレの勢いが弱まるという現象が起きていて。
なんでかを考えたときに、
⓵2人フリーマンを作られるとボールを奪えない
⓶1人フリーマンを作られるだけでもボールを奪えない
⓷一瞬でもプレスが遅れればかわされる
⓸完全にマンツーマンにするにもDFラインの背後を狙われる
結果じゃあラインを下げてブロックを作ろう。
こんな感じなのかなと。
これが、
ビルドアップに8人の選手をかけて相手のハイプレスを無効化するということ。
では最後にどうやってボールを前進させるのかというコンセプトについて。
ウィングバックをフリーマンにして【8vs6】のポゼッション。
(ここでのフリーマンとはボールを前進させる選手という意味)
サイドを変えながらウィングバックにボールを運び前進する。
トレーニング上はミニゴールのシュート。
これが【8vs7】でもボールを奪われずに。
【8vs6(8)】でもボールを奪われないレベルにあるとビルドアップに8人かけるというコンセプトが成立するのかなと思います。
一つの参考までに。
そしてこの記事を踏まえた上で今月の記事をチェックして見てください。
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ではまたー。
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