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さだまさしを超えた!? リピート率が7割以上のわけ

歌手のさだまさしといえば、日本でコンサートを最も多く開いてきた人として有名ですよね。彼はかつて、こんな趣旨のことを言っていました。

「コンサートに来てくれる人の半分はリピーター。あとの半分は、リピーターたちが友だちを連れてきてくれるように、僕はいつも、お客さんに全力でサービスする」

この精神はganasも同じです。さだまさしのように、心にしみる歌と軽妙なトークはもちあわせていません。ですがそのぶん、念入りな準備とていねいなフォローに時間をかけています。

ベネズエラ人からスペイン語を学ぶ『命のスペイン語レッスン』ももちろん、この精神を大事にしています。ベネズエラに同情するなら受講してくれ、などと言うつもりは毛頭ありません。

こんな話をするのにはちょっとした理由があります。「国民の94.5%が貧困に陥った」「国民の2割が難民として国を出た」とベネズエラの現状を発信するたびに、下のようなご意見をいただくからです。

「貧困とか重たすぎる」
「悲惨さを前面に出すのはやめたほうがいい」
「道徳に訴えるのではなく、きちんとしたレッスンを提供すべきでは?」

ですが、反論させてください。

『命のスペイン語レッスン』の主催者として、レッスンの質が低いとはそもそも思っていません。このプログラムを立ち上げて1年半、ベネズエラ側と日本側(運営側だけではなく、受講者の皆さんも!)が一緒になってアイデアを出し合い、研究し、実験し、必死にレベルを上げてきました。

具体的にいうと、WhatsApp(日本でいうLINEに相当するアプリ)の強みを生かしたレッスンにすること(会話が苦手な方もOK! 文章をその場で直してほしい方、大歓迎!)、ベネズエラのことを知れる内容にすること、インタラクティブな要素を取り入れること、受講者の要望にできる限り応えること、といった具合です(すべてが講師にとって“レッスンの引き出し”になる)。

第1期(1年半前)のレッスンを受け、しばらく休んだあとに戻ってきた受講者のひとりは「レッスンの質、引き出し、やり方がすごいレベルアップしていて驚いた。頑張ったんですね!」とわざわざメールで伝えてくれました。
マンツーマンである『命のスペイン語レッスン』の最大の特徴は、受講者ひとりひとりのご要望に沿うかたちでレッスン内容をカスタマイズすることです。

ただこれはなかなか大変。まず講師の住むところはばらばら。停電も毎日起きるので、連絡をとりあう時間も限られます。こうしたなかで、受講者の情報(要望、レッスンの進ちょく状況など)を共有し、レッスンの準備をしていくわけです。

ですがベネズエラ人講師らは精いっぱい取り組んでいます。こういった地道な努力があるから、スペイン語を初めて学ぶ人から上級者まで、しっかりと対応できるようになりました。もちろん受講者の皆さんのちょっとした気配りにも助かっています!

とはいえ、講師も運営側もまだまだ満足していません。どうすればもっと良くできるのかと日々頭を悩ましています。このプログラムを運営して改めて感じるのは、国境をまたいでみんなで考えながら成果を出していく働き方って本当に楽しいですね(生きがいにもなる)!

実はいま、講師をひとり増やす方向で動いています。その訓練がまた大変。デモレッスンをやってはフィードバックし、またデモレッスンをやってはフィードバックと“講師デビューできるレベル”に達するまで繰り返します。とくに学校の先生だったベネズエラ人の場合、経験がある意味じゃまをし、「授業をやればいいんでしょ!」と安易に考えてしまう傾向があります。「全然違うから!」とマインドチェンジを強く促します。

ここまでは、レッスンそのものの話。さだまさしでいう「歌」にあたる部分です。

では「トーク」に相当する部分はどうか。『命のスペイン語レッスン』の場合、最大のウリになるのは、ベネズエラの文化を知る経験を生でしてもらうこと。関東在住者に限られてしまいますが、ハンモック(ベネズエラをはじめラテンアメリカの文化のひとつ)を森で吊るして寝たり、ベネズエラ料理を作って食べたりする会を3カ月に1回ぐらいのペースで開いています。こうした機会はおそらく、日本中を探してもほかにないのでは?

さだまさしに負けないよう全力でサービスさせていただいているおかげで、『命のスペイン語レッスン』のリピート率は毎回7割を超えます。これに加えて、リピーターの方たちは知り合いも連れてきてくれます。驚異のさだまさし超え? いや、それはまだまだですが、さだまさしの精神のおかげでもあります。

スペイン語を学ぶだけでなく、途上国(ベネズエラ)の素晴らしさも、現状も知ってほしい。趣味と言えるぐらい興味をもってほしい。上の立場から支援するのではなく、ベネズエラにかかわることを楽しんでほしい――。これらが詰まったプログラムが『命のスペイン語レッスン』なのです。

〆切はきょう10月30日。現時点では、100人の枠のうち88人からお申し込みがありました。あと12人。ご応募をお待ちしています。

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▽【〆切10/30】レッスン料でベネズエラ人を救う!『命のスペイン語レッスン』の詳細
https://www.ganas.or.jp/news/20211006espanol/ 

▽講師の動画(日本語の字幕付き)
https://www.youtube.com/watch?v=0X2-Y3jT8aM 

▽ベネズエラで何が起きているのか
https://www.youtube.com/watch?v=xmbubGdGhXg