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ごきげん人研究 その4 やりたいことがわからない

満足できないわたし

年のころは30代前半の女性、小学生3年、4年の子供2人、旦那さんとは学生時代に知り合い、でき婚。仲は良い方。今はパートで少しだけ働いているというR子さん。

旦那と子供、家族や仕事に不満はないけれど、なんとなく満たされない思いで10年近くなるそうです。

振り返れば、状況に流されて結婚し、学校をやめ、出産し、子育てしてきた。学生時代は音楽やっていたけれど、続けられるわけもなく。かといって再びやりたいわけでもなく。

わたし、こんなんでいいのかなぁ。

やりたいことがみつからない。

『わたしのやりたいこと』って何ですか? タロットで教えてください、というご依頼。

それ、他人に聞くことですか?という戸惑いはともかくとして、案外こんな人多いんじゃないかな?

ちゃんとしなきゃシンドローム

お母さんが割と厳しい人だそうです。でもきちんと応援してくれていたという思いがあって、妊娠を理由に学校をやめたことがなんとなく「母の期待に背いた」感じを抱いている模様。

自分の子供たちにも、何か大きな期待をしてしまう。「ちゃんとしてほしい。」

母親の期待する水準に至らなかったとき、ああ、わたしってダメなんだと決めつけてしまう。もっとちゃんとしなきゃって。

一応落ち着いた毎日で安穏とした生活を送っていれば、こんなんで先行き大丈夫かしら?という不安に襲われるのも理解はできます。もっとちゃんとしなきゃ菌が不安感をあおるんですね。

引き寄せの法則 vs 最適化

並木良和著『「最適化」の世界』(きずな出版)に、こんなことが書いてあります。

「引き寄せの法則」は、「無いこと」を前提として、一生懸命望むことによりそれを現実化することができるという法則です。金でも王侯貴族のような生活でも理想的なパートナーでもなんでも、強く望めばきっと手に入る。

並木先生は、引き寄せの法則は宇宙の法則として存在しており、それを否定できないとおっしゃる。でも引き寄せられない人が多いのも事実で、それは本当にその人がそれを望んでいるのか?例えば母親など、他人の望みでないのか?(この子にはちゃんとしてほしい)が法則の発動しない理由では、と。

これに対して、「最適化」とは、宇宙にお任せ(サレンダー)すると、望むと望まないとにかかわらず、最適なタイミングで最適なものが与えられ、いつの間にかすべて心地よい状態になることです。

「最適化」は、「すでにある」を前提にします。宇宙はすでに、すべてを持っています。すでにあるのだから、必死になってこれくれ、あれくれ言わなくても、ふわっと宇宙にお願いすれば宇宙の方で見繕って与えてくれるというわけです。

信じられない? それは、信じようとしないのと何が違うのかな?

さてさて。

件の彼女に対してはまず、「私は不足している」というのは本当なのかを問いました。すでにあるものは何ですか。

「わたしのやりたいこと」は、誰かほかの人とか神様とか、別なところからこれがあなたのやりたいことですよ、と与えられるものと思っていませんか?

見ようとしていないだけで、本当はやりたいことがすでに周りにあるのではありませんか?

思い込みの年月が相当経っているので、そうたやすく見つかるものでもないでしょう。

そこで提案しましたのが、毎日「こんな素敵なことがあった」「ちょっと良いと思った」「心が動いた」ということを、ノートに書いていくことです。

亀戸駅地下のおいなりさん、めちゃ美味しかったとか。近所の公園の桜、満開できれいだったとか。散歩中のかわいいワンちゃんに出会ったとか。なんでもいいのです。

それを続けていくと、自分の心が動かされるもの、ワクワクするものが発見できるかもしれませんね。

本日はこれまで。ごきげん様でした。


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