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【ごきげん人研究】019 ドロシー FIN

スワミはドロシーに、私の後に繰り返してマントラを唱えてくださいと言いました。

ハレー クリシュナ ハレー クリシュナ
クリシュナ クリシュナ ハレー ハレー
ハレー ラーマ ハレー ラーマ
ラーマ ラーマ ハレー ハレー

ドロシーはカバンの中から紙とペンを取り出し、『書いてくださらない? あと、意味を知りたいわ。』と言いました。

このマントラは、神の名前で構成されています。クリシュナは、『全てを惹きつけるお方』。ラーマは、『全ての喜びをお持ちのお方』。ハレーは、神の女性的な、共感的な側面の名前です。

ドロシーは紙を見ながら、何度も何度も唱えました。

『この先どうなるかわからないけど、今日気付かされることがあったわ。

飛行機の遅延は良いことだった。あなたから何かを学ぶことができたんだもの。』

6時間経過後、飛行機の搭乗が始まりました。空調の故障だけでなく、灯りとトイレも故障していることがわかりました。50席のジェット機は空に飛び立ったとき真っ暗で蒸し暑いものでした。

空港に到着し、出入り口でまたドロシーに会えました。

ドロシーは、飛行機に乗っている間中、ずっとマントラ瞑想をしていたと言いました。

『何が起ころうとも、神様は私と共にあり、神様の愛を感じることができるの。私は本当の富を見つけたと思う。とっても気分がいいわ。』

空港のスタッフが車椅子でドロシーをメキシコ行きフライトの搭乗口に運んで行きました。

スワミは、彼女の未来はどうなるかと思いました。

Perhaps, she is embarking on her journey home.

ドロシー編おしまい。

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