各エナタイプをどう紐解くのか?
エナタイプを検証していくとき、このタイプはこういう”傾向がある”というだけでは、<私を知る>ことにはなりません。
あるいは、私はこのタイプだと特定して、何でもそのタイプのせいにする。「私は〇〇”だから”○○なのよね~。」——これも間違いです。
中にはそのタイプの性質を磨き上げようとする人もいますね。「この○○という性質を完璧にする!」みたいな方向性。——これも大きな勘違い!
それらは気づきを内側に向けて行く「インナーワーク」ではなく、エゴの領域の(私にとっては)単なる遊びです。
どうすれば内側に向かって行けるのか? それ自体が大切な問いかけですが、私が使うのは、「インクワイアリー」という自己探求ツールです。
自分で自分に問うという手法は、さまざまな領域で用いられており、伝統的には禅公案が日本人に馴染みがあるでしょう。
各エナタイプの持つ特質は"手がかり"として使うことはありますが、あくまで”自分自身の経験”を探求して行ってはじめて、自分の核に触れて行くことになります。
その過程で、「これこそ私だ! 私の本質に触れた!」という感覚がやってくることがあります。それが真実かどうかは、あなただけにわかることーーその旅は深淵なものです。
羞恥心
どんな人も究極的には自分を知りたいと思っています。
自分がわからないが出発点。
そして、星に尋ねる。タロットに尋ねる。セラピストやカウンセラーに悩みを打ち明け、エニアグラムで性格判断をし、改善方法を見つけようとする。
だってすべての”間違い”の発端は自分だから。知らないことは恥ずかしいことだし、知っても恥ずかしいことだと思い込んでいるので、それではなかなか本質にはたどり着けないですよね。
特に「失敗すればハラキリ!」というコンディションを持った日本人の羞恥心は、自分に正直にいて、わからないことを「わからない。」知らないことを「知らない。」と言えないというところに向かわせます。
そのために、知識を集め、知ったかぶりをする――自分もやっていたなあと思う。でもね、インクワイアリーでじっくり向き合っていくと、自分自身で答えを見つけていくので、そのがんばっていた自分に気づけたときの緩み方といったら、、、全身がくつろぐので、「これがほんとうだ。」ってわかるんです。
インクワイアリーについてはいろんなところで書いてきましたが、エニアグラムを紐解く過程では大切なツールなので、今後も少しずつ紹介して行こうと思います。
ひとまず説明動画はこちらです。
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