シェア
気持ちよく晴れた秋分の日、北九州市北部の高塔山山頂からは、関門海峡を越えて飛んでくる「ハチクマ」の姿を見ることができた。 本州から飛び立ったハチクマはこの後、長崎の五島列島を通り、中国やマレー半島を経由して越冬地の東南アジアへと向かう。 1万キロにも及ぶ長い旅路の始まりだ。 大空を音もなく悠然と飛翔する姿は逞しく、気高く、そして美しい。 ゆったりと風に乗り左右に揺れながら進んでいくその姿は、まるで大空の中を歌いながら散歩でもしているかのような優雅さを湛