プラスチック種類の業界用語って? 熱可塑性樹脂part②
プラスチック加工メーカーがよく取り扱う樹脂の種類のご紹介part②です。part②は、エンジニアリングプラスチックをご紹介します。今回も、業界の略称を書き出してみました。ちなみにエンジニアリングプラスチックを略称で「エンプラ」と呼んでいます。
主なエンプラと略称
【特徴】
これらのエンプラは、酸素、窒素など、更にベンゼン環などがその主鎖中に存在します。
プラスチックは、比較的に炭素を中心とした分子構造になっています。炭素が多いと、分子が回転し易い=溶けやすく成形しやすい、という良さがある一方、耐熱性が弱い、とも言えます。
しかし、違う種類の元素が入ることによって不活性=動きにくい構造となり、耐熱性が向上したりします。エンプラの耐熱基準として、連続使用温度が100℃以上のものを指すことが多いです。
また、結晶性か非晶性か、あるいは結晶化度によって性質の傾向があります。例えば、機械的強度、耐薬品性などは、結晶性(より結晶化度の高い)のエンプラが優れる傾向にあります。
最近は、プラスチックにも高い耐熱性を求められる用途が多くなってきているので、我々加工メーカーからすると加工しづらい樹脂ではありますが、汎用樹脂同様に量産品質を維持したシート・フィルムを生産する技術を蓄積していっています。