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始まっていた実…しかしそれは儚く…

高校生活最後の文化祭 最終日
今日は朝飯をあまり食べれてない中のスタートであったが午前は
そこまで忙しくはなかった
一般の方々は外の出店とかに行ってる人が多くクラスの展示に来る
方々はほとんど生徒ばかりであった
11時~12時 この時間にダンス部の披露がありクラスメートのほぼ全員が
ダンスを見に体育館へ向かう事に
自分は見る気も無かったので教室に残り閉じる予定のクラスを
閉じずに店を継続する事にした
人は居ないため、もちろんワンオペでだ
中学生や一般の方々を対応し終え少し休憩に入った時
クラスメートの女子が1人帰って来た
彼女は家庭科部らしいのだが時間外労働をする羽目になってたらしく
仕事を終えて教室に戻ってきた
「ダンス見に行かないの?」と聞くと
「いや行きたいんだけどさぁ…疲れたのとあんまり動きたくないw」と
返事が返ってきた
雑談ばかりしてると彼女が突然「○○君ってカッコ良いよねぇ」と
話してきた
あ、言われてのは俺のじゃなくて同じクラスメートの男子です
でもその男子は性格も良くて容姿も良いから言いたい事は分かる
だけど、何故かこの時の彼女のこの一言に自分のどこかに
ブスッと何かが刺さった気がした
まぁ多分その一言が自分はブサイク判定されたと心のどこかで
思ってしまったんだろうと思う
その後の会話はこれから打つが今思い返してみても笑える会話だ
「あぁもう来週から俺学校行くの辞めようかなぁ」
「えぇ~なんで??」
「だって周りイケメンだらけで俺の価値が低くて嫌だもん…」
「別に○○(高校での自分のあだ名)がブサイクなわけじゃないじゃん」
「でも、△△とか~もカッコ良いじゃん…それに比べたら俺なんて」
「大丈夫だって! ○○には面白いっていう良い事があるんだから!」
これだけ見ると男女のバカな会話にしか見えない…いやまぁそうなんだけど
けど、こうして過ごしている時間も虚しく過ぎて行く
そうしていると彼女の隣に見知らぬ男性が座ってきた
その時、思い出した
そういえば彼女には気になってる人が居るんだったと
彼女の話し方からして年上の人なんだろう
けどこの二人が会話してる光景を見てるとなんか苦しくなった
何て言うんだろう…心が締め付けられるような苦しさが…
この苦しさを感じた時に初めて分かった
前までは俺に気になる人はいないしそんな思いもしていないと言ってたが
いつの間にかに俺は彼女に思いを抱いていたのだと…
その光景を見ていたクラスメートは彼女に
「もしかして…そういう関係?w」と聞いていたが彼女の答えは
「ううん、友達w」の一言だった
だけどその一言を聞いても信じ切れなっかった
あの距離感…話している時に普段見ない顔…
考えているだけでも頭が爆発しそうだった
一旦忘れても、あの光景が頭でフラッシュバックしてしまい
忘れる事が出来なかった
何で俺はここまで考え込んでしまっているんだ…と思い出す度に
思い、この文化祭で小さい物でも記憶に残る思い出を彼女と
作れば良かったって自分に腹が立った
腹が立つごとに毎度溜め息を吐く
…来週本当に休もうかなどこかで…
この思いが落ち着ければ良いと思うけど
落ち着かないままで彼女の顔や姿を見ると絶対こらえられない…
俺はいつの間にこんな事になってしまったんだろう…

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