目には目を。
私は、仕返しをしている。
おそらく。
話を聞いてもらえなかったこと。
ありのままを受け入れてもらえなかったこと。
好きなようにさせてもらえなかったこと。
指示や命令ばかりされたこと。
…云々。
子どもの頃にされたことを
今、やり返している。
それは、
暴言となって。
無視となって。
昔の腹いせが
母親に向いている。
そんなふうにしたところで
なんの解決にもならないどころか、
自分の中にますますオリが溜まるばかりだと
私は承知している。
でも、
抑えられない。
おかげで、
ますます心は淀み、苦しくなる。
仕返しどころか、
自分の首をしめているのと同じだ。
でもさ。
「目には目を」で晴れないなら、
この鬱積した怒りは
どこにやればいい?
恨み節を吐いたところで、
消え去ることなどない憎しみ。
これが一掃される日なんて来るんだろうか?
過去の満たされなさを憎しみに変えて、
いつまでもこだわり続ける私。
この私の行為こそが、
憎しみを手放すことを邪魔しているのだろうか?
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