色々なところに行くオッサンでありたい

周りを見渡せば10代の女の子ばかりだ

実は、好きなゲーム『プロジェクトセカイ』が映画化するということで、映画館に足を運んだのである
このゲームは音ゲーで、メインユーザーは10代が多い。案の定、館内は10代の女の子ばかりだった。
正直、少し気まずい。だが、ここまで来た以上、存在感を消して静かに鑑賞しようと決めた。

上映時間が近づき、館内の空気が少しざわつく。どうやらもう1人、オッサンが入ってきたようだ。
そのオッサンはなんと、ポップコーンを手にしている。これには驚いた。
10代の若い観客たちの中で堂々とポップコーンをほおばり、まさに映画を楽しむ気満々である。
その余裕たるや、見習いたい気持ちになるほどだった。私がひっそりと身を潜めているのとは対照的だ。もしや場数を踏んだプロ1人おっさんか

さて、映画が始まると、これがまた素晴らしい内容だった。
衝撃だったのは、まったくもって「ファン専用」と言わんばかりの作りだということ。
ゲームを知らない人には厳しい内容かもしれないが、ファンにとってはまさに至福の時間である。
20人以上いるキャラクターたちの説明は一切なく、「知っている前提」で進む。
だがその分、深く楽しめる仕掛けがたっぷりと詰め込まれていた。

特に、映画とバーチャルライブの融合は新鮮だった。ライブの内容が期間ごとに変わる仕組みになっており、
1度観ただけでは物足りない。次も観たいと思わせる作りに心を奪われた。
感動した私は、この仕掛けを考えた人々にひたすら感謝するばかりである。

そして、映画が終わる頃には1つの考えが頭に浮かんでいた。
次は私も、あの余裕たっぷりなオッサンのようにポップコーンを買ってみようかな、と。
堂々とポップコーン片手に映画を楽しむ自分を想像しながら、心の中で次の計画を立てるのであった

いいなぁ…

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