社員紹介~最強の調査員~
僕の探偵事務所には、最強の調査員がいます。
彼は僕の事務所の調査員の中でエースと呼ばれており、彼の撮ってくる写真は他の方とは一線を画すものです。
彼は僕が現場をやっていた時代の後輩なのですが、入って早々に「最強」の片鱗を見せてくれていました。
彼が入社して3か月ほど経ったころ、
「そろそろ慣れてきたかな??今度1人で現場行ってみる??」
と持ち掛けたところ、
「昨日、3時間だけですが1人で任せられたので尾行しました。その時の写真見てください。改善点を教えてください!」
と熱心な返答が。
どれどれ
「えっ」
マジで?これAさんが撮ったの!?
「えっこれどうやって撮ったの?!」
そう、その時点で、探偵歴4年の僕は既に撮影技術で抜かされており、4年もやっている僕が「どうやって撮ったのかわからない」という写真を持ってきたのです。
そんなことは通常ありえません。
だいたい、調査報告書を見ればどこからどんなカメラで撮影したのかはわかります。
しかし、彼の撮った写真はそれがわからない。
そして、最高にいいアングルと画質で撮れている。
これはすごい逸材が入ってきた!
事務所では改めて歓迎ムード、彼にもっと「調査」を教えよう!となりました。
そして彼は撮影技術だけではなく、張り込みや尾行の面でも最強なのです。
張り込みは、24時間同じ場所(しかも野外)で「立って」居続けられます。
尾行は、5キロぐらいなら「走って」自転車を追いかけられます。
調査においては本当に最強なのです。
このスキルは今でも続いており、彼の後輩は彼を目指して日々腕を磨いているのです。
完璧な調査員。
しかし、やはり良いことばかりではありません。
なんとなく読んで頂いている方も察しているかもしれませんが
彼は「調査」以外のことは興味が無いのです。
プライベートはもちろん、ここに書けないレベルでおかしいですし、
仕事も本当に「調査」以外のことは「やらない」
必須である調査報告書も書かない、組織運営に必要な書類等も出さない。
連絡も僕しか取れない(当時の上司や社長の連絡も徹底してスルー。何故か僕だけしか連絡が取れませんでした)。
徹底して調査以外のことはやりません。事務所の備品もすぐ壊します。
しかし!「この調査、めちゃくちゃ難しいけど絶対失敗できない。」
こんな時、「Aさんに任せよう!」
そして調査日
「証拠撮れました!!」
Aさんがいてよかった!
こうなるわけです。
もう、報告書は書けなくてもいい。書類とかも出さなくていい。Aさんは調査だけお願いします。
会社ではこんな感じになっています(笑)
このバランスゼロの感覚が、最強の調査員の証なのかもしれません。
これを執筆している今日も、彼は寒空の雨の下でジッと対象者を監視しています。
以上、#社員紹介でした!
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ありがとうございます!!これからも精進して参ります(^^)/