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自己分析のやめどき

 今回はタイトル通りではありますが、就活や転職活動に取り組む中でよくはまる(僕自身もですが)問題について考えてみたいと思います。

 世の中に出回っている大体の就活の進め方の本にはまずは自己分析から始めましょうと書いていますし、就活サイトで自己分析ツールを提供していたり、就活の時期になると自己分析の本がよく売れています。
 ただ、自己分析の終わりとは何なんだろうと自分の中では答えが出せていないのが正直なところです。

 自己分析の王道は過去から自分を振り返っていき、その中で共通している自分、どんな役割をしていて、なんでそんな役割をすることになったんだっけを振り返り、そこからだから●●する仕事が自分には向いているんじゃないかという仮説を出していくわけです。
 ただ、お金をもらってやる仕事とそれまでの学生生活などで経験してきた仕事は雲泥の差があります。それに過去はそうであったかもしれないけど、自分も変化していく存在である以上適性も少しずつ変わっていくのです。

 やることが無駄であるとは思っていませんが、どこまでも広がっていくのが自己分析の特徴です。
 自分とは何か、という問いであり、それは哲学者がこれまで考えてきたことそのものです。哲学も仮説を立て、後の時代の人が否定したり、別の説を打ち出したりして進化を繰り返してきました。
 なので、自己分析はやろうとしていることの問いそのものが非常にレベルの高いものであり、そう簡単に答えの出せるものではないという前提のもとで如何に自分の中で納得感の高い仮説が立てられるかという行為なのではないかなと思います。

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木村大
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