本間 龍  ryu.homma

作家。著作は「ブラックボランティア」「広告が憲法を殺す日」「電通巨大利権 東京五輪で搾取される国民」「メディアに操作される憲法改正国民投票」「原発プロパガンダ」等。東京五輪タダボラ問題や、広告とメディアが世論に与える影響を研究。クラシック音楽、映画、スコッチと葉巻を愛します。

本間 龍  ryu.homma

作家。著作は「ブラックボランティア」「広告が憲法を殺す日」「電通巨大利権 東京五輪で搾取される国民」「メディアに操作される憲法改正国民投票」「原発プロパガンダ」等。東京五輪タダボラ問題や、広告とメディアが世論に与える影響を研究。クラシック音楽、映画、スコッチと葉巻を愛します。

最近の記事

東京五輪に見る巨大祝賀イベントの開催形態

以下は、岩波書店の月刊オピニオン誌「世界」の2021年6月号(5月発売)に寄稿し、好評を博した文章です。掲載から一ヶ月以上経っているので最新状況は反映されていませんが、東京五輪の醜悪な側面の記録として、ここに掲載します。 はじめに 東京五輪開催まで、四月十四日で百日を切った。だが世界的なコロナパンデミックと、国内でも三度目の緊急事態宣言の発出が確実される中、各種世論調査では、国民の七割以上が今夏の開催に反対している。  だが政府と東京オリンピック・パラリンピック組織委員会

    • 愚かな「本土決戦思考」をやめて、直ちに五輪中止を決断せよ

          以下は、9月にWEZZYにて発表した文章に大幅加筆したものです。                                 今年の8月は記録的な暑さとなり、東京都内での熱中症による死亡者は187人にのぼった。あらゆるメディアが熱中症警報を出しても、毎年多くの犠牲者が出る。危険性が分かっていても、熱中症を完璧に防ぐことは出来ないのだ。こんな状況でオリパラが開かれていたら、必ず観客やボランティアの死者が出ていただろう。開催が無くて、つくづく良かったと思う。 コー

      • 東京五輪中止は決定的、課題はその「終わらせ方」

        以下の文章は。2020年8月のWEZZY掲載に手を加えたものです。  東京五輪の中止はもはや決定的になってきた。国や組織委が唯一の頼みとしているワクチンは来年の開催まで間に合わないことが鮮明になりつつある一方で、緊急事態宣言終了後の7月に入り、全国で感染者が急激に増加しつつあり、各種の世論調査で来年の五輪開催を支持する割合は2割程度という数字が多数を占めている。すでに東京五輪は、国民の支持を失っているのだ。今回はその断末魔ぶりにスポットを当ててみよう。 現場は中止を望む

        • 東京オリンピック「中止なら違約金1000億」はウソ 東京都知事選の主要候補者の五輪関係公約を見比べる

           この記事は、6月25日にWEZZYに掲載された記事を加筆転載したものです。すでに都知事選は終わりましたが、東京五輪が選挙戦の争点にもなったので、記録としてこちらにも掲載します。 都知事選で東京五輪が争点の一つに7月5日投開票の東京都知事選で、にわかに東京五輪の開催可否が注目を浴びている。本来なら今年の7月24日に開幕予定だったのが1年延期になり、その延期期間に新たな追加予算が発生すると見られているためだ。  4月時点で大会組織委はその金額をおおまかに3000億円程度か、

          亡国の東京オリンピック         東京五輪問題―開催でも中止でも日本は 地獄に落ちる

           以下の記事は、「月刊日本」の2020年6月号に掲載されたインタビュー記事です。6月7日現在、組織委は未だに延期に伴う追加費用を発表できず、IOCからは再延期なし、10月には開催可否の決断をと言われ、その否定に大慌ての有様です。  組織委が追加費用を発表できない理由は明白です。追加費用のうち、競技会場やプレスセンター等の箱物関連費用は容易に算出できても、コロナ関連費用は全く予想出来ないため、いつまでたっても発表できないのです。これはあと数ヶ月経っても無理なので、恐らくかなり

          亡国の東京オリンピック         東京五輪問題―開催でも中止でも日本は 地獄に落ちる

          東京五輪延期、電通を揺るがす「スポンサー契約問題」…数百億円が回収不能の可能性か

          以下の記事は2020年3月末、ある週刊誌の五輪特集用に作ったものですが、記録用にこちらに掲示します。あちこちのメディアに発表した記事を、今後こちらに転載していこうと思います。  東京五輪は1年程度延期されることになった。ここでもっとも気になるのが、延期によってどの程度の経済的な影響がでるのかということだろう。なかでも、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と開催都市である東京都から業務の委託を受けていた電通へのダメージは小さくないだろう。そして、電通の仕切りで各

          東京五輪延期、電通を揺るがす「スポンサー契約問題」…数百億円が回収不能の可能性か

          五輪中止でもチケット代金は返金せず?

          「観戦チケット代金は返せない規約」と朝日が報道             これは正直盲点だった、というか考えていなかった。3月17日の朝日新聞が、もしコロナ肺炎が原因で東京五輪が中止になった場合、チケット購入者に返金しない規約があることを報じたのだ。                 報道によると、チケット販売の規約で『当法人が東京2020チケット規約に定められた義務を履行できなかった場合に、その原因が不可抗力による場合には、当法人はその不履行について責任を負いません』と記されて

          五輪中止でもチケット代金は返金せず?

          中止か延期で、もはや「厄介五輪」へ

          日本の選択はさらに狭まりつつある 前項を書いた2月26日から約2週間が過ぎたが、安倍首相による大規模集会などへの自粛要請は、3月9日からさらに10日間延長された。この間、国内の感染者は増え続け、3月末での収束の可能性は完全に消え去った。東京五輪の開催可能性は、時間の経過とともに、さらに厳しくなっている。      すでに3月も中旬に差し掛かっているが、日本国内の感染者数は増え続けており、国内の学校休校やイベント休止要請も、いつ終わるか分からない。そして、2月末の時点よりもイタ

          中止か延期で、もはや「厄介五輪」へ

          東京五輪は中止か延期の二択しかない

           新型肺炎の猛威が世界を席巻している。本文は2月26日にWEZZYに掲載した原稿に手を加えたものを転載している。事態はこのときに予想した通りの方向で進捗していると思うので、ここに再掲し、この次のページで3月15日現在の最新情勢を踏まえた予測を書きたいと思う。  新型コロナウイルスでまさかここまで……というのが日本政府と東京五輪組織委の本音だろう。ダイヤモンド・プリンセス号での新型コロナ封じ込め失敗が世界各国からの強い批判を浴び、同時に国内感染者の急増が追い打ちをかけ、この一

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          ちょっとした自己紹介

             こんにちは、本間龍です。ここで簡単な自己紹介をさせていただきます。 作家としての活動は2008年に刑務所を出てからですので、2020年で12年目になります。サラリーマン時代は本を書いたことがなく、著作はいずれも刑務所を出てからですので、約1年間の刑務所生活が、作家活動の原点となっています。なぜ刑務所に入ってしまったのかは、初期の頃の著作に書きましたので、そちらをお読みいただければ幸いです。  執筆における私の信条はただ一つ、タブーなく真実を伝えるということです。

          ちょっとした自己紹介

          東京五輪組織委の恐るべき無責任さ(2)

          驚愕の有償アルバイト募集 昨年10月28日に配布された「タウンワーク」(リクルートジョブズ)の表紙に「東京2020オリンピック・パラリンピックを支える仕事特集」の文字が踊っていました。  中身を見てみると、パソナとヤマト運輸の大々的な人材募集広告が載っていました(上記写真はパソナのページ)。「仕事特集」とはいえ、たった2社なのは、両社が五輪スポンサーであり、人材派遣では独占的立場にあるからでしょう。ヤマトは主にロジスティクス(フォークリフト等)の仕事がメインですが、驚いたの

          東京五輪組織委の恐るべき無責任さ(2)

          東京五輪組織委の恐るべき無責任さ(1)

          「#Tokyoインパール2020の記録」掲載開始                      作家の本間龍です。今月からnoteを始めることにしました。ここでは私の執筆テーマである広告とメディアが世論に与える影響(東京五輪、憲法改正国民投票、その他の広告トピックス)などを中心に、ほぼ週一回のペースで、「#東京インパール2020の記録」(電子書籍「東京五輪ボランティア問題アーカイブ」シリーズにまとめています)の新記事を掲載していきます。   「#東京インパール2020」とは、東

          東京五輪組織委の恐るべき無責任さ(1)