『黙って読ませろ!』
(A,B,Cの3人が順番に入ってくる。それぞれ手に別の種類の漫画を数冊持っている)
A ……
B ……
C 漫画喫茶で相部屋って、バカみたいですよね
A ……
C そう思いません?友達ん家じゃないんだから
A ……
C 友達ん家でジャンプ読んでたら追い出されたことあるんですけどね、小学生の時
A ……
B あの、ちょっと
C あっ、もしかしてお兄さんもありました?
B えっと
C ?(興味津々顔)
B ……ガンガンで
C あるあるですよね〜!
B で、えっと、そうじゃなくて
C てかお兄さんの幼馴染シブいっすね〜
A うるさいな!!!
B ……ごめんなさい
A 俺は漫画読みに来てんの。騒ぐなら帰ってくれよ
B ……(立ち去ろうとする)
C えーっ。でも、相部屋なんてシステム使った時点で、これもサービスの一環じゃないですか?
A は?
C こうやって誰かと一緒に漫画を読むのがいいんじゃないですか。ねぇ?
B あ、僕はちょっと安かったからってだけで……
C だったら30分はいないと丸損ですよ。ほら(床を叩く)
A ……残ってくれ。こいつと二人は無理
B ……はーい
------
こうして“漫画喫茶の相部屋”という閉鎖空間に押し込められた、出自も性格もバラバラの3人。
料金が計算された30分は、ここに居なくちゃ勿体ない!(そしてこの場で暴れてくれなきゃ、公演時間が無駄になる!)
余りに弱い動機で繋がる、ちっちぇー奴らの短編喜劇!
劇団名詳未定 単発公演『黙って読ませろ!』
乞うご期待!!
------
いいなと思ったら応援しよう!
常に前よりダサい語りを心がけます。