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「FASIO」 Webサイトリブランディング/むしゃむしゃデザインニュース
デザイントーストのチーフメンターほりが、毎日何かしらのデザインを紹介するブログ。
おやつにどうぞ。
5/7(金) 「FASIO」 Webサイト
デビューコレクションとなる2021年夏コスメが、2021年5月16日(日)に発売!
化粧品FASIOが大幅リブランディング。
Fasioは、2000年に汗・水で落ちない「スポーツビューティー ファシオ」としてデビューしたコスメブランドです。
私もパンダにならないので、アイライナーをもう本当に長い間使い続けていました。(海外行ってからメイク全くしなくなって、1年くらいポーチ開いてませんが…)
リブランディングはガラッとイメージが変わって衝撃。
リブランディング前のファシオを知らない人に向けて、
今までのイメージも見てみましょう。
エナメル素材っぽい、テカっとした白と黒のパッケージ
「キレイで強くちゃダメですか?」
「エクステいらずの迫力ロング」
「神カール」
「パワフルカール」
など、強い言葉が並んだ10年前~先日までの前ファシオ。
起用されたタレントは、上戸彩、BOA、桐谷美玲など。
少々人工的だろうが、ちょい無理してようが、
「落ちない!」「ずっとキレイ。」という感じで、
ギャルまで行かないまでも、
化粧濃いめのガッツリ真っ黒アイラインの強い女、的な印象でした。
対して、今回のキャッチコピーは・・・
「なじむ、らしさ、つづく」
「同じまつ毛の人なんていない。
同じ肌の人なんていない。
同じ顔の人なんていない。
だったら、みんな同じメイクじゃなくていい。」
ムラのある木漏れ日のような光、
彩度低めのパステルグラデーション、
つや消しパステルカラーのパッケージ、
そして、「自分は自分らしく、自然体でいい」というコピー。
ここまで180度変わるとは。
これでファシオのリブランディングが今後どうなるのか、気になる。
リブランディング例
これを見てふと、
「セシルマクビー(CECIL McBEE)」というギャル服の王道ブランドがあるのですが、こちらのリブランディング例もちょっと見てみたい。
こういう感じで、いかにも渋谷の109にありそうブランド(実際あった)で、ギャル雑誌には必ず載っていた人気ブランドです。
・2017年
(左→右)ブランドコンセプトを「モテ服No.1」に変更し、対象年齢を23歳に引き上げ。
店舗の内装を、黒→白系・ピンク系の壁に変更するなどで可愛らしい印象に。
→しかし、売り上げに伸び悩む
・2019年
ブランドコンセプトを「今の私にちょうどいい」に変更し、対象年齢を19歳に引き下げ。
19歳の女性が憧れる女性をイメージし、
価格帯にも幅を持たせました。
ー
これと同様、ファシオも挑戦したのだろうなと。
個人的には、コンセプトをまったく否定するつもりはないのですが、
世間的な、私らしい、等身大の、というのは「時代に乗っているな!」という感じがしつつも
「多様性」というトレンドが既に最近、一律化されたイメージになってきているところもあると感じたりもします。
誰かも言っていたけど、多様性だとまずレインボー使えばいい、というような。そうなってしまうと、埋もれてしまいますよね。
もちろん「多様性」「私らしく」は間違っていないし、時代にも乗っているのでその上で、
・どう自分たちの顧客を理解し呼び込むか、
・独自性を出すか?が分かれ道ですよね。
おそらく、今後もどんどん起動修正・改善を繰り返してどんどん狭めていくつもりなのではないかと思うのですが。
例えば、マジョリカマジョルカなんかは独自路線で、
デビュー時は周囲で「可愛い!!」と大人気だったけど、
「低価格メーキャップ市場は店頭販売チャネルの競争環境が激しくこちらも課題を抱えていた」とか。こちらにインタビューが。
でも、今のファシオのデザインが可愛らしいのは確か。
今後またブランディングを重ねるのか、どこに落ち着くのか、気になります
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